ダルビッシュのメジャー活躍「4つの壁」

2012年1月29日 10時11分

まれに見る注目度のダルビッシュ、メジャー移籍

■投手としては異例の6年契約を獲得

 日本ハムのダルビッシュ有投手(25)は1月18日(日本時間19日)、ポスティングにより交渉権を得ていたテキサス・レンジャーズと6年総額6000万ドル(約46億円)で契約した。20日(同21日)にはレンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントン内で入団記者会見を行ったダルビッシュは、帰国後、24日に今度は7年間プレーした日本ハムの本拠地・札幌ドームで退団会見を行い、集まった1万人を超えるファンに別れを告げた。

 本拠地アーリントンでの入団会見では、テレビカメラ35台、日米250人の報道陣が集まったばかりか、その模様が全米で生中継された。まれに見る注目度の高さの中、「野球に関して不安は何もない。プレッシャーも、頭が悪いのかあまり感じない。違う環境で凄い打者や投手の中でできることが楽しみ」と物怖じしない態度で答えた。また、退団会見では「世界中の誰もが1番はダルビッシュと言ってもらえるようになりたい」と宣言すると、スタンドの多くの女性が涙を流すなど、今までにないシーンが展開された。

 それにしても、6年契約とは凄い。メジャー球団は通常、投手と長期契約を結ばない傾向にある。野手と比べ、投手は肩やヒジを故障しやすいため、コンスタントな活躍が難しいからだ。レンジャーズ側の6年提示は、それだけダルビッシュへの信頼と期待の表れといえる。しかしながら、ここでは、あえてダルビッシュを待ち受けるさまざまな「壁」を取り上げたい。以下の障害を克服できれば、メジャーでの真のエース、スーパースターと呼べるからだ。

 かつて、野茂がメジャーへの扉を開いた当初は、食事や英語、トレーニング方法などは克服しなければ活躍できない障害だったが、今や違う。日本食は全米どこでも食べられるし、日本の食材も手に入れる方法が増えた。ダルビッシュのことだから、トップアスリートたちがしているように専属の栄養士やシェフを雇うかもしれない。英語に関しても心配ない。すでに元選手という野球を知っている専属通訳が付いている。また、トレーニング方法も専属のトレーナーが付き、調整方法もレンジャーズ側は「日本流」を容認。松坂のようにもめることはないだろう。

■ダルビッシュの前に立ちはだかる3つの「壁」

 心配なのは、まず、ボールだ。ダルビッシュの生命線は、もちろん球威のあるストレートだが、レンジャーズが大金を払う大きな理由はその多彩な変化球にある。

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