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ブームの散骨海洋葬 「船酔いする」と船に乗らない遺族も

2012年11月8日 16時00分 (2012年11月8日 16時33分 更新)

 みうらじゅん氏は、1958年京都生まれ。イラストレーター、エッセイスト、ミュージシャン、ラジオDJなど幅広いジャンルで活躍。1997年「マイ ブーム」で流行語大賞受賞。仏教への造詣が深く、『見仏記』『マイ仏教』などの著書もある同氏が、“散骨”の海洋葬に参加した。

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 散骨のセレモニーがはじまろうとしたその瞬間、船上に音楽が流れ出した。石原裕次郎の『錆びたナイフ』(1957年の曲)。散骨の際は、遺族からのリクエストに沿った音楽をBGMで流してくれるのだった。

 船上が、まさしく「海洋葬」というムードに包まれてきた。

 以前から散骨といえば一番気になることがあった。よく映画で、散骨しようとしたら、粉状になった骨が海風に舞って、撒こうとした人の顔にバッとかかるっていうシーンがあるじゃないですか? それが実際にあるのかどうかってことですよ。

『ビッグ・リボウスキ』っていう映画のエンディングでも、太平洋を臨む崖っぷちでこんなシーンがありましたよ。

「風」の海洋葬で、遺灰が紙に包まれているのは、実はそうした事態を防止するためだったんです。そうしないと、海上では、やっぱり撒いた遺灰が、風に舞って撒いた人の顔を直撃するってことが起こるんだそうだ。

 この紙は水にすぐ溶ける紙で、遺灰はこの紙に包まれたまま海へと撒かれるのだ。風で灰がブワ~ッと空中に散乱するなんていうお笑いシーンになる可能性はまったくなかったのだ!

 この日も、紙に包まれた遺灰が、代理の「風」のスタッフの手によって海に撒かれた。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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