性的刺激を求め続ける病気・持続性性喚起症候群(PSAS)と16年間闘った女性の壮絶な人生と、悲しい最期

2012年12月7日 17時00分 (2012年12月10日 01時27分 更新)
(画像:Daily Mailより)
先週末、アメリカ・フロリダ州で、16年間、持続性性喚起症候群(PSAS)を患っていた女性が、自宅で自殺しているのが発見された。

持続性性喚起症候群(PSAS)とは?
持続性性喚起症候群(PSAS)とは、聞きなれない症状だが、2001年に初めて発表されたばかりの新しい症状で、呼んで字のごとく、持続的・継続的に性的興奮を感じてしまう症状のことだ。

これだけ聞くと、なんて羨ましい!こんな彼女が欲しい!なんて思う人もいるかもしれないが、その性的興奮は極めて強烈で、長期に渡って継続する為、当然ながら、そんな状態で物事に集中することはできなくなり、患者は日常生活がままならなくなる。自慰や性交渉でオーガズムを迎えることで、一時的に症状が緩和されるが、それもほんの一時的なもので、体はまたすぐに性的興奮を欲する。

また、心理的な性欲とは関係なく、肉体のみが性的興奮を欲している状態である為、自らの症状に嫌悪感を抱く患者も多い。

実際にPSASを抱えた女性の壮絶な人生
今回自殺した女性グレッチェン・モラネンさん(39)の人生も、苦痛に満ちたものだったようだ。
彼女は自ら命を絶つわずか1週間前に、タンパ・ベイ・タイムズ紙の取材に答えていた。
それによると、彼女がPSASを発症したのは23歳の時で、その症状は彼女の人生のスイッチを完全に切ってしまった。
「私は自分の人生を楽しんでいました。でも、この症状が私の人生を破壊してしまいました。これで、生きているなんて言えません。いつも自殺することを考えています。」
唯一の症状緩和方法であるマスターベーションを、何時間も立て続けに行うことは、彼女に羞恥心しか抱かせなかった。

母国語の英語のみならず、フランス語、ドイツ語、スペイン語も堪能な彼女は、翻訳や通訳の仕事に就くことを望んでいたが、PSASの症状に対応するには、一時的な仕事に就くしかなかった。
それでも何とか普通の生活を送ろうと努力していた彼女だったが、症状は一向に治まらず、1999年、継続的な症状に対応する為に働くことを辞め、ほとんどの時間を、自室にこもって、バイブレーターと共に過ごすことしかできなくなってしまった。

性的興奮をコントロールできず、50回も連続でオーガズムを迎えた最悪の日もあった。コップ一杯の水を飲みに中断することすら、できなかった。体は痛み、心臓は激しく動悸しっぱなしだった。

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