「缶詰は腐らない!」という話がありますが、これは本当なのでしょうか? 10年、20年経過しても絶対腐ったりしないのでしょうか? 「日本缶詰びん詰レトルト食品協会」の藤崎享さんに聞いてみました。
■缶詰の腐る腐らない、理論上は......
――缶詰って腐るものなのでしょうか?
藤崎さん 理論上では腐ることはありません。
――それはなぜでしょうか?
藤崎さん 缶詰の製造工程にポイントがあります。缶詰というのは、缶に何かを入れて密封しておしまいではなく、そこから加熱殺菌によって中を無菌状態にします。無菌状態なので物を腐敗させる菌や微生物がいません。よく誤解を受けますが、決して防腐剤を使っているわけではありません。
――腐敗させる原因がないので腐ることはない、ということなのですね。
藤崎さん そうです。そのままずっと密封状態が保たれるのならば、理論上ではずっと腐らずに保つはずです。しかし、中は腐らなくても外部の缶が腐食するなどして穴があくなどした場合は、そこから空気中にいる微生物が入り腐敗してしまいます。
――では缶が腐食しないように保存すれば大丈夫なのですね。どんな状態で保存するのが一番いいのでしょうか?
藤崎さん 高温の場所やずっと光が当たるような場所、湿気の多い場所は避け、可能ならば冷暗所で保存するのがいいでしょうね。
――実際、どれくらいの長期間保存された缶詰がいままでに見つかっていますか?
藤崎さん 1938年にイギリスで「114年間保存されていた缶詰を開けて食べた」という記録が残っています。…


















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