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「やっていない」を証明する難しさ・・・「悪魔の証明」とは何なのか

2015年8月30日 06時36分 (2015年9月4日 06時32分 更新)

■悪魔の証明とは?
悪魔の証明は、分野によって若干意味合いが異なりますが、一般に、法律の分野では訴訟において、「~していないこと」、「~が存在しないこと」のように、事実の不存在の立証が求められる場面を、悪魔の証明と呼ぶことがあります。
もちろん、法律上の定義がある正式な法律用語ではありません。
なぜ、悪魔の証明と呼ばれるかというと、「~していないこと」、「~が存在しないこと」の証明は、そもそも不可能に近いことが多いからです。
例として、「代々木公園にテング熱をもった蚊がいる」という事実は、代々木公園で1匹でもテング熱に罹患した蚊を捕獲すれば、立証に成功します。
しかし、「代々木公園にテング熱をもった蚊は1匹もいない」事実、あるいは「代々木公園にテング熱をもった蚊は駆除されて1匹も存在しない」事実を立証しようとすれば、(1)代々木公園にいる蚊を全て捕獲したこと、(2)捕獲した代々木公園の全ての蚊を検査したが1匹もテング熱をもっていなかったこと、を立証しなければなりません。
A「テング熱をもった蚊がいる」という存在する立証と、B「テング熱をもった蚊は1匹もいない」という事実不存在の立証では、難易度が天と地ほど異なります。
もちろん、現実の行政の判断であれば、いったんテング熱の蚊がいるとして代々木公園を閉鎖した後、代々木公園を再開する際には、「テング熱をもった蚊は1匹もいない」ということまで立証される必要はないので、ある程度捕獲調査して、テング熱の蚊が採取されなければ、公園を再公開することになるでしょう。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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