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日本アニメの金字塔『AKIRA』 世界中にフォロワーを生んだ細かすぎるこだわり

2017年3月23日 08時59分 (2017年4月6日 13時40分 更新)
今年100周年を迎えた日本アニメの中で、とりわけ海外で高い評価を誇るのが1988年公開の『AKIRA』です。手塚治虫さんがジョージ・ルーカスのスタジオを訪れた際、

〈スタッフの1人がいきなり「アキラ」をぼくに見せて、「こういうのをアニメにしたいなあ」と言ったのを覚えている。「主人公達のマスクが日本人的ではないのかね」「いや、そんなことは問題じゃあない。要するにこのカミソリのようなタッチですよ。これを動かしたいなあ」。彼はおいしそうにつぶやいていた〉(『ユリイカ臨時増刊号 総特集・大友克洋』より)

と、言われたという『AKIRA』は、いったい何がすごかったのでしょうか。

最大のポイントは、やはり圧倒的な画面の迫力です。原作の大友克洋さんの驚異的なデッサン力をアニメでも表現するため、「ほかのアニメ制作に支障が出る」と言われたほど、日本中から一流のアニメーターが集められました。しかしそれでも大友さんの要求レベルが高く、美術監督の水谷利春さんは、「大友漫画のアニメ化は不可能だと思った」と語っています(『アニメージュ』1988年8月号)。

しかも大友さんは、それだけ苦労した作品を公開後に1億円の追加予算を投じて作り直しています。200カット以上に及ぶ修正のほとんどは、細かい微調整でした。なぜ、それほどまでに細部にこだわったのか? それは『AKIRA』で大友さんが目指したのが「実写のようなリアリティ」だったからです。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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