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障がいに向き合う母子の物語<『虹色のチョーク』番外編>

2017年6月20日 09時00分 (2017年6月22日 11時05分 更新)

 58年もの間、障がい者を雇いながら、業界トップシェアを成し遂げた日本理化学工業株式会社。現在も、社員83名のうち62名が知的障がい者であり、福祉と経営の両面で注目を集めています。

 この「日本でいちばん大切にしたい会社」をノンフィクション作家・小松成美さんが3年間にわたり取材し、一冊にまとめた『虹色のチョーク』では、働く社員に加え、普段語られることの少ない障がい者のご家族へのインタビューを通して、「働く幸せ」を伝えています。今回は番外編として、小松さんが障がい者福祉の取材を通して出会った、「トゥレット症候群」という発達障がいのある娘を持つ母親・福井千陽さんの取り組みを紹介します。

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■発達障がい「トゥレット症候群」の理解啓発活動をする母

 日本理化学工業には3割弱の健常者の社員と7割強の知的障がい者の社員がいる。

 健常の社員たちは皆、「働く喜び」「人の役に立つ喜び」をチョークやキットパスに込めている彼らの姿に心を揺さぶられている、と言った。そして、それは日本理化学工業の社員だけではない。

「障がいのある者が仕事を持ち、輝いて生きていけるのだと、誰かに求められ社会の一員として認められるのだと示している日本理化学工業は、私にとっての希望です」

 そう語るのは、トゥレット症候群の娘を持ち、その障がいを知ってもらうための活動をしている福井千陽さんだ。福井さんは、日本理化学工業の存在が、社会や企業が障がい者を容易に受け入れ、それぞれの能力を活かす社会の扉になる、と話す。

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