0

私の自撮り、あの子の自撮り サーからフォーへ!続・女もたけなわ その10<サーからフォーへ!続・女もたけなわ>

2017年6月20日 09時00分 (2017年6月22日 12時05分 更新)

「アラサー」時代に書いた女の「たけなわ期」にまつわるあれこれ。「アラフォー」になって再考してみました。サーからフォーへの峠を越えて、分かったことは……?

■私の自撮り、あの子の自撮り(サー篇)

 日常的に、「自撮り」をしている。スマホの画面の中では、大きな目をしたツルツル肌の私がにっこりと微笑んでいる。もちろん角度は斜め上からだし、肌はフィルタで美白済みだ。黒目がちに見えるように、目の開き具合や視線の向きもばっちり計算している。30数枚目にして撮れた会心の一枚をしばし眺める。まあ、可愛いと言えば可愛い。気分としては、悪くない。ほんの少しだけ、自意識が満たされる感じを味わう。

 しかし、この会心の一枚が現実の自分だと思ってはいけない。カメラロールを開くと、30数枚ぶんの自分の顔がスマホ画面を埋め尽くしている。どこかしら気に入らないところがある失敗作だ。しかし、どちらかというとこれらの失敗作こそが、現実の自分に近いのである。それを心に刻むように、私はサムネイル画像をひとつずつタップする。ケンシロウが敵の秘孔を突くように的確かつ無慈悲に、たん、たん、たん。端に赤い「レ」が表示される。これが現実、これが現実、これが現実。まとめてゴミ箱に放り込む。最後に、会心の一枚をしばし眺め、自分に言い聞かせる。まちがえるな、これは虚構なのだ。わかったか。そしてケンシロウのとどめの一撃が炸裂する。

 そんな事務的なケンシロウとして生きる私をよそに、巷の女子たちはためらいなく自撮りをブログSNSにアップしている。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品