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正露丸が虫歯の痛みにも効く理由

2017年7月17日 17時15分 (2017年7月17日 21時10分 更新)
最近では少なくなってきましたが、昔から「歯が痛いから正露丸をつめてきました」「正露丸をつめたら痛みが軽減した」という患者さんが実際にいます。

正露丸の主成分は「木クレオソート」と呼ばれ、ギリシャ語で「肉の保存」の意味があります。クレオソートには大きく分けて2種類あり、木クレオソートは植物由来、クレオソート油は鉱物由来であり、コールタールと呼ばれているものです。発ガン性が問題となるのは、鉱物由来のクレオソート油(コールタール)で、木クレオソートはブナの木などの木タールからつくられる植物性の混合物で安全です。

木クレオソートは、強い防腐作用や殺菌作用がある割に、毒性や刺激作用は弱くなっています。虫歯の内部にある神経に対しては、初めは少し刺激が起こりますが、次第に知覚麻痺して痛みを感じなくなっていきます。そのため歯の神経の鎮痛、鎮静効果が期待できます。

しかし歯ぐきや粘膜には刺激が強すぎるため、口内炎など炎症を起こします。そのため歯ぐきに触れたままにしない、などの注意は必要です。

■正露丸が効果を期待できる虫歯とは?
■虫歯の大きさ
すでに症状があり比較的穴が大きな虫歯に適しています。表面の穴が小さくて、内部が広がっているような虫歯は、適していません。正露丸半分~1個が詰められる大きさが必要です。

■症状
比較的軽い痛みが続いていたが、痛みが強くなった状態が適当です。夜も眠れないほどズキズキ痛む場合には、鎮痛剤などの服用が必要で、正露丸を詰めるだけで改善する効果は期待できません。
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