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「初恋と不倫」に完全なハッピーエンドはないのだから人に優しくありたい<仕事ができる人は小説を読んでいる。>

2017年10月5日 09時00分 (2017年10月7日 10時11分 更新)

◎今回取り上げる本:『初恋と不倫』(坂元裕二)

ちょっとむかしのことだ。
アンケート調査をすることになった。統計上の話は割愛するものの、世論調査のようなアンケートの場合、おおむね1500人くらいを対象とする必要がある。また、できるだけ対象の特性が偏らないよう工夫する。バイアスがかかる可能性があるからだ。

ただ、実際、企業が商品開発やマーケティングにアンケート調査を活用する場合は、なにより先に予算がある。1500人にも実施できない場合は、1000人でも、500人でもしかたがない。

私がかかわるものは新商品コンセプトについてのアンケート調査だった。新商品開発をスタートする前に、企業の役員にコンセプトを説明して承認をもらう。その際、もっとも支えとなるのが、「お客様の声」だった。アンケート調査をやって、お客が求めているものを商品化する。これが日本のモノづくりを陳腐化させた原因であることは間違いない。お客が革新的な商品などをアンケート調査で答えるはずがないからだ。ただし、それでも数的に表現できるアンケート結果は、たしかな説得力をもっている。

「アンケート調査を実施しました」。担当者の、いつもの発表だったが、これまでと異なるのは、対象人数だった。

たったの20人――。

でっちあげもできるレベルだ。会場がざわついた。話にならない、という雰囲気が充満するなか、その担当者はいった。「これ、みなさんの家族からアンケートをとりました。

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