0

同潤会による品川区中延二丁目の木造長屋群がいよいよ建替えへ

2017年3月20日 11時00分 (2017年3月25日 14時54分 更新)

同潤会が復興住宅として建てた木造長屋が品川区中延に


同潤会といえば表参道や代官山などにあった集合住宅をイメージする人が多いだろう。だが、関東大震災後の住宅不足に対処するために設立された、同潤会が復興住宅として建設したのは集合住宅だけではない。低層木造住宅も多く建てられており、そのひとつの類型が大正13年度内にほぼ完成した、医職住を考慮した付帯設備のある普通住宅(仮住宅と区別するための名称)である。

東京、横浜の12ヶ所に点在する普通住宅は全部で3,700戸あまり。まとまった土地が確保しにくかったのだろう、それらは当時としては郊外の、まだ農村だった地域に建てられた。東京の場合で言うと、昭和7年(1932年)以前の旧東京市は周囲を南葛飾郡、南足立郡、北豊島郡、豊玉郡、荏原郡の5つの郡部で囲まれていたが、建設地はすべて郡部にあったのである。特に集中していたのが北豊島郡、南葛飾郡、荏原郡など。といってもそれらの群は全て、現在は23区内の地域である。当時の東京のサイズが分かろうというものである。

その時に建てられて以来、増築を重ねたり、一部が建て直されたりしつつも、現存するエリアがある。それが品川区の西部、東急池上線荏原中延駅から北西に約250~300mほどの場所にある、当時は荏原住宅と言われた一角である。ここに建てられたのは2階建ての、4戸が1棟になった長屋で、総戸数は356戸。中央から放射線に伸びる5本の通りとそれを繋ぐ婉曲した道はどこか田園調布の街区を思わせる形状をしている。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品