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国谷裕子「ざらつきを残す問いの立て方」

2017年9月14日 09時15分 (2017年9月15日 09時11分 更新)
23年間、「クローズアップ現代」(NHK)のキャスターを務めた国谷裕子さん。幅広いテーマを扱うなかで、国谷さんは「わかりやすさよりも、ざらつきを残すこと」を心がけていたといいます。疑問を封じ込めたら、その場にいないのと同じ。答えや知識がなくても、萎縮せずに問いを発する。そんな国谷さんに「問う力」の磨き方を聞きました――。
■実は「撮れなかったこと」が重要
「クローズアップ現代」のキャスターを長く続ける中で、私がいちばん大事にしてきたこと――それは予断を持たずに日々のテーマと向き合う姿勢でした。
テレビ番組を作るうえで最も恐ろしいのは、思い込みや先入観、偏見を自分でも気づかないうちに持ってしまうことです。それらが作り手の側にあると、物事の背後にある本質を見逃したり、本来は抱いてしかるべき素朴な疑問を素通りしてしまったりするからです。
番組では、記者やディレクターが、その日の企画・テーマに向けて何週間も前から取材を続け、さまざまな素材を編集してVTRを作っていきます。しかし、映像が前提となるテレビには、どうしても「撮れたこと」をベースに番組を構成してしまう傾向があるんですね。取材ができなかったこと、撮れなかった映像については、それがどれほど大事な視点であっても、切り捨てられてしまうところがあるのです。
■見えるものだけが物事の全体ではない
その意味でキャスターに求められるのは、その「本当は取材したかったけれどできなかった何か」を本能的に捉え、「そこに最も大事な切り口があったのではないか」と問う力だと私は考えてきました。

コメント 9

  • 匿名さん 通報

    好きな番組でした。国谷さんが辞めて観なくなりました。現代社会の問題を提起してくれる番組だった。毎日ま情報量を処理する国谷さんの頭の良さには感服していました。

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  • 匿名さん 通報

    この人もアベにつぶされたな

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  • 匿名さん 通報

    正常な番組が排除されるこの異常さ‼️

    7
  • 匿名さん 通報

    私もクロ現観なくなりました。

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  • 匿名さん 通報

    今のクロ現がまったく面白くない理由がここに集約されているような気がする 情報とか社会に対する向き合い方が国谷さんと今のスタッフでは雲泥の差があるようだ

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