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路面電車を残した地方都市の共通点

2017年9月20日 06時30分 (2017年9月21日 06時31分 更新)

にぎわいを見せる熊本市の中心市街地

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 地方都市の中心市街地が衰退したと言われるようになって久しい。

 実際、さまざまな地方都市を訪れてみても、場所によっては県庁所在地のアーケード商店街に人がほとんど通っていない、というケースも少なくない。こうした風景を目にしたり、映像をテレビなどで見たりすることがあれば、地方都市は廃墟になりつつあるように感じられるかもしれない。

 ただ、冷静に考えれば、シャッター商店街を抱える街だからといって、人口が10分の1に減少している、ということではなく、人々が中心市街地を歩いていないだけなのである。それが証拠に、街を歩いている人はいなくても、周辺道路を見れば、ひっきりなしにクルマが通っているはずだ。

 見た目の街のにぎわいとは何か? それは単純に人が歩いているか否か、ということになる。歩いている人が多い、とは街に用がある人が多いという以上に、地域の公共交通が機能していて、交通ハブである中心市街地を経由して目的地まで行っている人がどれくらいいるかによって決まってくる。中心市街地の衰退とは、街の交通ハブ機能が失われたことによって、そこを通る人が減少した、ということなのである。

 そして、その主要因は、地方都市がクルマによる域内移動を是としたことである。元々、公共交通の利便性が低い地方においては、パーソナルな移動が自由なクルマが普及すれば、公共交通を利用する人は減少し、その影響から公共交通の運営基盤が傾き、利便性がさらに悪化し、利用者の減少に拍車がかかる、という負のスパイラルが進行し続けた。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメント 6

  • 匿名さん 通報

    路面電車、好きです。都電も昔は風情あったなあ・・・

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  • 匿名さん 通報

    LRT導入すれば地方都市再生できるみたいな幼稚なことを何を長々と。宇都宮、富山は失敗と言われているがな、、、

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  • 匿名さん 通報

    意図的に省かれた福岡、札幌も巨大な人口吸収力で商業規模維持できてるだけで、都市計画が成功しているわけじゃない。

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  • 匿名さん 通報

    大阪の天王寺の阪堺線の駅はクソ邪魔だけどな。あれとJRの遠里小野の踏切が無くなれば大阪南部~大阪市内の朝夕の渋滞は劇的に解消する。

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  • 匿名さん 通報

    不動産投資をしているが、地下鉄の無い都市の不動産は買わない。地下鉄駅から徒歩5分の物件を買うことにしている。この15年間それを行ってきたが間違いは無かった。

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