マンション業界が今後を託す 野村不動産の湾岸タワー物件

2011年9月5日 09時15分 (2011年9月15日 00時11分 更新)
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 今月10日に販売活動が始まる1棟のマンションに不動産業界が関心と期待を寄せている。

 話題の物件は野村不動産が東京都江東区東雲に建てる「プラウドタワー東雲キャナルコート」。

 総戸数600戸という東京23区内で久びさに登場した大規模物件であることに加え、業界関係者が注目するのは同物件の立地と高層(タワー)という点だ。

 この物件の建設が予定されている東雲は、東京湾に近接した、いわゆる「湾岸」「ベイエリア」と称される埋立地である。建物の高さは52階建てと、まれに見る超高層物件だ。

 ここ数年、売れ行きがいいこと、大規模物件が建てやすいことで、湾岸やタワー物件はマンション業者のドル箱だった。そのため業者も競って湾岸の用地取得に励んでいたが、東日本大震災を契機にそれらが塩漬けとなる可能性が懸念されていた。

 湾岸の人気地区の一つだった千葉県浦安市で広範囲で液状化が発生したり、停電でエレベーターなどが停止したりしたことが知れ渡り、「湾岸地区は地震に弱い」「タワーマンションは揺れや停電に弱い」というイメージを抱く消費者が増えてしまったのだ。

 実際、震災以降はマンションディベロッパー各社の湾岸やタワー物件の新規計画は凍結状態に陥った。プラウドタワー東雲も発売直前に震災が起きたために発売が延期された物件だ。震災後に売れていたのは、内陸部や低層物件が中心だった。

 野村不は震災後、プラウドタワー東雲の建物内の防災拠点を1ヵ所から9ヵ所に増設した。

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