0

コンビニで見かける「加熱たばこ」って何? 健康への影響、電子たばことの違い

2015年9月26日 13時06分 (2015年9月27日 12時42分 更新)

コンビニで見かける「加熱たばこ」って何? 健康への影響、電子たばことの違い(写真=ZUU online編集部) ((ZUU online))

[拡大写真]

 都内ではコンビニのレジ横で今、大きく展開されている「iQOS(アイコス)」。愛煙家は気になっているのではないだろうか。

 2015年9月1日、フィリップ モリス ジャパンが発売した「加熱たばこ」だ。スイス日本では名古屋ですでに限定販売されていたが、今回満を持して全国展開が始まった。

 「電子たばこじゃないの?」と思われる方もいるかもしれないが、「加熱たばこ」はこれまでにない、まったく新しい商品だ。身体への負担や煙、値段など、愛煙家の気になる点を調べてみた。

■「たばこ」を燃やさずに加熱する

 「iQOS(アイコス)」は、スイスのフィリップ モリス インターナショナルが開発した商品で、たばこ葉を燃やすことなく加熱する。通常の紙巻たばこの喫煙に近い味わいを再現しているという。火を使わないので煙や灰が出ることもなく、紙巻たばこの煙に比べてにおいも少ない。発生する「たばこベイパー(蒸気)」は、紙巻たばこの煙よりも有害な成分が大幅に削減されていることが同社の試験で確認されたという。

 同社は2008年から2014年にかけて、「喫煙関連疾病を発症するリスクを低減する可能性のある製品」の開発と実証に約2000億円を投資し、この商品はその成果としてリリースされた。

■たばこを吸っている感覚とそう変わらない

 iQOS専用たばこ「マールボロ ヒートスティック」は、一般的な紙巻たばこより短いもので、その先端(紙巻たばこでいうと火を点ける側)をiQOSホルダーに挿入し、ボタンを押して加熱した後、ヒートスティックのフィルター側から、たばこ成分を含んだ蒸気を吸い込む。

 実際に吸った人の感想によると、紙巻たばこよりも味が軽く、口から吐き出される蒸気についてもたばこ特有のにおいが少ないという。

 日頃、タール1ミリのマールボロ以外たばこを吸っているZUUonline編集部員が試したところ、「たばこを吸っている感覚はあって、口に広がる味も濃いように思える。ただ味の面で覚える違和感が、いつも吸っている銘柄と違うからなのか、加熱たばこだからなのかははっきりとしない」という。

 さらに「別にまずい訳ではないし、吸った後に息を吐くと煙のようなものが出るので、たばこを吸っている雰囲気も味わえる。ただホルダーが(たばこよりは)重いので慣れるまで変な感じではある」とのこと。「味については好みとしか言いようがないが、健康面への影響を考えると、一度検討してみてもいいのでは」と話す。

■吸い殻はそのままゴミ箱へ 寝たばこで火事の恐れはない

 火を使わないので吸い殻はそのままゴミ箱に捨てられる。灰が散らず、煙も出ず、吸い殻の処理も安全かつ簡単というこれらの利点は、iQOSの最大のウリとなるだろう。

 あるたばこ店の店員は「オススメしてはいけないかもしれませんが、それこそ寝たばこしてしまっても火事にならないです。私は吸いませんが、家族が横で吸っていても臭くないので気にならないですね」と話す。

 たばこであることには違いないので、禁煙スペースではやはり吸えないが、非喫煙者と同席している場合など、気を遣いたい時にはよさそうだ。非喫煙者の家族が灰や煙を嫌うという場合、あるいは自分自身が部屋や車中に灰が散ったり、煙がこもったりすることを嫌う場合にもピッタリだろう。有害成分が紙巻たばこよりも大幅に削減されているということなので、健康面でも負担は少なさそうだ。

■ハードルは充電の手間と初期コストか

 ただ面倒な点はある。1本吸った後のホルダーは「iQOS ポケットチャージャー」で6分間ほど充電しなければならないので、チェーンスモーカーには不便。どうしても連続で吸いたければ、2本のホルダーを用意する必要がある。

 コストがかかることもハードルだ。iQOSホルダーとポケットチャージャー、専用ACアダプター、専用USBケーブル、専用クリーナーブラシ、ユーザーガイドが同梱された「iQOS キット」の価格が9980円(税込)であることも、多くの人にとってトライする上でのハードルとなりそうだ(9月いっぱいは期間限定で割引中)。

 ヒートスティックは1箱20本入り税込み460円(1カートン10パックで同4600円)で、紙巻たばこと変わらない。味は現在、レギュラー、バランスド レギュラー、メンソール、ミントの4種類ある。ただライターの代わりとなるiQOSキットが1万円近いというのは少々高すぎないかという印象だ。

■先行する「電子たばこ」との違いは?

 たばこ葉を使ったタイプの電子たばことしては、iQOSに先行してすでに「Ploom(プルーム)」という商品がJTから発売されている。このPloomは「たばこポッド」という、たばこ葉のカートリッジを加熱してその蒸気を吸うのだが、それと比較するとiQOSのほうがずっと紙巻たばこに近い。

 リキッド(液体)タイプの電子たばこは、コンセプトからして紙巻たばことまったく別モノであり、国内で購入できるリキッドにはそもそもニコチンが含まれていない。それを考えると、このiQOSは、既存の電子たばこの中でもっとも紙巻たばこに近いものといえ、今後の普及にも一定の期待が持てそうだ。 (ZUU online 編集部)

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品