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“あえて乗るカッコよさ”で新たな市場を! トヨタ「ハイラックス」が日本で復活する理由

2017年9月13日 12時58分 (2017年9月13日 16時30分 更新)
●トヨタが13年ぶりの日本市場導入を決定した背景
トヨタ自動車のピックアップトラック「ハイラックス」が日本市場で13年ぶりに復活する。日本では今でも主に作業用で9,000台が保有されているクルマで、復活を望む声に応える形でトヨタもハイラックスの日本市場導入を決めたわけだが、実は同社が狙っているのは買い替え需要だけではない。

○タフさと荷台が特徴、日本では珍しいピックアップトラック

1968年の発売以来、約180の国・地域で累計1,730万台が売れたハイラックス。今でもグローバルでは年間50万台程度の販売台数がある。日本では6代目までモデルチェンジを続けたが、そこまで台数が稼げるクルマでもなかったことから、7代目は海外のみの販売となった。日本でも発売が決まった今回のハイラックスは8代目だ。

このクルマの特徴は、どんな環境でも走行できるタフネスにある。8代目の開発では、高温、低温、オフロードなどの過酷な環境でテスト走行を重ねたという。もちろん、汚れたものでも気兼ねなく積み込める荷台もピックアップトラックならではの設備だ。

パワートレインは低回転域でも高トルクを発揮する2.4リッターディーゼルエンジンを搭載。燃費は1リッターあたり11.8キロとなっている。「X」と「Z」の2つのグレードがあり、価格は税込みでXが326万7000円、Zが374万2200円。日本での販売目標台数は年間2,000台としている。

新型ハイラックスお披露目の場となったPRイベントには、開発責任者の前田昌彦チーフエンジニアが登場。なぜ今、日本市場でハイラックスを復活させるのかという、最も気になるポイントについて自ら語った。

前田氏によると、日本復活を決めた最たる理由は、既存ハイラックスユーザーに後継車を届けるため。これはメーカーとして当然の判断だと思うが、注目すべきはもう1つの理由だ。年間2,000台の販売目標となっている新型ハイラックスだが、これが上振れするかどうかの鍵を握る新たな市場についても、もう1つの理由で語られた。

●販売台数に上振れの余地、トヨタが提示する価値観は市場に響くか
○自己主張の道具としてハイラックスを再定義

「このピックアップトラックのたたずまい、ファッション性に興味を持ってもらえる方」。前田氏は、新型ハイラックスで掘り起こしたい新たな顧客層をこのように語った。こういった新規市場を創出することこそ、日本でハイラックスを復活させるもう1つの理由だ。

エコカーやミニバンを街で多く見かける現代の日本。道路網の整備も行き渡っていて、オフロード環境を探すのもなかなか難しそうなこの国で、“あえてピックアップトラックに乗るカッコよさ”をトヨタは提示する。ハイラックスを、自己主張のための道具として、あるいはファッションを彩るアイテムとして、再定義しているわけだ。

前田氏はハイラックスで訴求したいユーザー層として、荷台にスポーツ用具(例えばサーフボード)を積んで出掛ける若者、ラリーなどのスポーツでクルマを使う人、悪路を走破したいと考えるピュアなオフローダー、以前のハイラックスを知っているアクティブシニア世代などを挙げる。

○実用性はないが、新たな市場はある?

全長5.3メートルを超えるハイラックスは、お世辞にも日本で乗りやすいクルマとは言えない。所有する場合は「1ナンバー」となるので、車検も毎年受ける必要があるという。荷台の荷物が雨の日には濡れてしまう点も含め、前田氏も「普通に実用性を問われればちょっと厳しい」と認めるが、それでも「不便だが、圧倒的に存在感がある」とハイラックスの魅力を語る。このクルマで新たな市場を創出できるか試したいというのが、復活の動機のようだ。

新型ハイラックスは旧世代車と比べると大きくなっているので、車庫スペースの制限などで、場合によっては既存ユーザーでも乗り継げない場合がある。その点に言及した上で、前田氏は旧型ユーザーの「半分くらい」が新型に買い替えてくれるのではと期待を示した。その上で、「そこから先は、お客様とトヨタで、このクルマをどう演出していくかにかかっていると思う。期待値を超える台数につながる可能性もある」とも付け加えた。

つまり、販売台数が期待値を上回るかどうかは、トヨタが提示する“あえてハイラックスに乗るカッコよさ”が、市場に響くかどうかにかかっている。前田氏は、クルマの電動化や自動化などのテーマで頻出する「クルマのコモディティ化」という言葉に触れつつ、「人とは違うクルマを求める層は確実にいると思う」とし、新型ハイラックスでクルマに個性を求める需要を開拓したいと意欲を示していた。

コメント 11

  • 匿名さん 通報

    1ナンバーのでかい物より 4ナンバーサイズのサニトラみたいな方が日本では便利なのでは。

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  • 匿名さん 通報

    排ガス規制はないのかい?ほんとに適当なことばっかりやってるよな世界のトヨタは。ほかの車はかんじがらめで運転手に命令する車ばっか作ってる癖しやがって。ユーザーなめすぎだろ。

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  • 匿名さん 通報

    4ナンバーのマイティボーイに乗ってますが駄目ですか。

    5
  • 匿名さん 通報

    1ナンバーの2,400のジーゼルエンジン? 厳しい排ガス規制だろう? 走らんぞ。

    5
  • 匿名さん 通報

    あえて乗らないカッコ悪さ、

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