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村上隆「日本はアートに対して無知」 - 映画『めめめのくらげ』 (1) 「勘違いの連鎖」から映画が生まれた

2013年5月8日 22時18分 (2013年5月17日 11時18分 更新)
現代美術家・村上隆がはじめてメガホンをとって作り上げた映画『めめめのくらげ』が公開されている。彼の現代芸術家としての輝かしいキャリアと、初めての体験となった邦画の監督という立場は、一見するとかけ離れているように見える。しかし、この作品は、村上がこれまで大切にしてきた「勘違いの連鎖」の上にある作品なのだという。

今回は、村上の作品が日夜生み出されている「カイカイキキアトリエ」という創作の場で、この映画が生まれた経緯や、海外と日本におけるアートのとらえ方の違い、そして映画の「次」に取り組みたい事柄などについて聞いた。

――まず最初に、『めめめのくらげ』というタイトルの由来についてお教えください。

まず、この『めめめのくらげ』というタイトルにはいろいろな要素が絡まっていますが、その起源はつげ義春さんの漫画「ねじ式」の中に出てくる「メメクラゲ」というセリフなんです。つげさんは鉛筆で「××(バツバツ)クラゲ」と書いたのだけでも、編集者と写植屋さんがカタカナの「メメ」と勘違いをして「メメクラゲ」になり、それが日本のシュール漫画の代表的なカットとして流布されています。僕はこの「メメクラゲ」をモチーフに、目がいっぱい描いてあるペインティングを制作し、外国で初めて発表した時に、「メメクラゲ」を直訳して「Jellyfish Eyes」と名付けました。クラゲには目がないのに「Jellyfish Eyes」というタイトルなので、「日本からシュールレアリズムが来た」ということですごく注目され、僕の代表作になりました。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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