最近、80~90年代にかけて活躍したミュージシャンの「復活」が相次いでいる。久々の新作を発表した安全地帯の玉置浩二、13年ぶりのコンサートツアーを行っている小沢健二、そして「My Space」でお宝音源をアップし、活動再開を果たした岡村靖幸らである。

 彼らは全盛期に音楽的才能を高く評価される一方、"変人"として音楽業界内でつとに有名であった。

「玉置さんは優しい人柄の方ですが、度を外れた女好きぶりは、報道されている以上でしたね。ファンに手を出すことでも有名で、一日に何人も相手にすることもあった。7月から久々のツアーをやるそうですが、地方でいったいどうなることやら......」(レコード会社関係者)

 小沢健二は「とにかく気難しい人」と言われ、レコード会社やコンサート関連のスタッフも戦々恐々としていたという。

「小沢さんは、気を許したごく限られたスタッフ以外とは絶対に付き合わない人でした。私自身、打ち合わせに同席した際に、まるで空気のように接されたこともあります(笑)。

その代わり、親しい仲間内では美女モデルを紹介しあったりするなど、昔は結構俗っぽい話も出ていましたよ。だから、最近の真面目な社会運動家ぶりには『人は変わるんだなぁ』と感じますね」(当時を知るスタッフ)

 一方、最近刑期を終えて出所した岡村靖幸は、3度の逮捕歴を持つだけに、本格的な復活には幾多のハードルが待ち受けているようだ。

「前回の逮捕時にはツアーの中止などで大損害が発生し、レコード会社やマネジメントのスタッフは大変な目に遭いました。彼のファンは業界内にも多く、マネジメントとの新規契約の話もいくつかあるようですが、どこも二の足を踏んでいるのが現状ですね」(前出のレコード会社関係者)

 一世を風靡したミュージシャンの再活動は、ファンにとってはうれしいもの。しかし、「景気が良かった時代と違って、今の音楽業界はどこも厳しく、"変人"を受け入れる余地が少なくなっているのでは?」(前出の関係者)との声もある。

 玉置浩二はさっそく、「青田典子と毎日SEXしている」発言で物議をかもしたが、彼らが再び才能を存分に発揮する日は来るのだろうか?
(文=三橋悟郎)



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