日本公開は奇跡!? 井口昇のモンダイ映画がついに解禁!

2008年7月30日 18時00分

井口昇監督。現在発売中の「サイゾー」
本誌8月号では、映像作家として影響を
受けた恐怖映画についても語っているの
で、ぜひ読まれたし!

 ニコニコと笑顔を浮かべながら現れた井口昇監督。個性派俳優としても活躍する独特な風貌で、出会った人々をたちどころに和ませてしまう“癒し系”映像作家だ。その井口監督、米国でちょっとした騒ぎを起こしている。米国のビデオメーカー、メディアブラスターズ社の依頼で製作したスプラッターアクション映画『片腕マシンガール』が6月に米国で発売されるや、たちまち1万5000本ものセールスを記録。低予算のDVDオリジナル作品ながら、劇中に登場する殺人兵器ドリルブラは無許可でグッズ化されるほどの熱狂ぶりだ。(衝撃の最新作『片腕マシンガール』の画像はこちらから
 世界的に注目を集めている日本のホラー&スプラッター映画界だが、国内では暴力描写の規制が年々厳しくなっているのが実情。『片腕マシンガール』は規制の緩い米国のDVDマーケット向けということで、井口監督がサディスティックな才能を全開させた作品なのだ。

「現実社会で次々と猟奇的事件の起きている日本では、製作サイドも過激な描写は自主規制するようになってきて、流血シーンを描くことも難しくなってきているんです。ホラーファンから『血が流れないので物足りなかった』とか言われ、悔しい思いをしたこともありました。もちろん、ただ残酷に描けばいいとは考えていませんが、今の日本では自由な表現が難しい状況なんです。その点、『片腕マシンガール』はまったく規制がなかったんです」

 メディアブラスターズ社からは“忍者”と“手裏剣”を出すこと以外は、一切注文はなかった?

「正確には2つだけNGがありましたね。人間はどんどん殺していいけど、動物は殺しちゃダメだと(笑)。米国は動物愛護団体がうるさいので、動物虐待シーンはフェイクを使ってもダメということでした。あと、中学生以下の子どもをいじめるのもダメ。それ以外はフリーでした。面倒な規制がなく、クリエイターとしては、気持ちよく取り組めましたね」

 弟を殺された女子高生・アミ(八代みなせ)が復讐に燃え、いじめっ子やその両親たちに怒りのマシンガンをぶち込むというストーリーだが、どんな残酷場面も井口監督が撮ると、キッチュでチャーミングなシーンに仕上がるから不思議だ。観ていて嫌悪感が湧いてこない。そのことを告げると、井口監督は小学生のような純真な笑顔を見せた。

「本当ですか? うれしいなぁ。ボク自身、子どもの頃はいじめられっ子だったんです。『片腕マシンガール』はボクなりのメッセージを込めたつもり。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

その他の写真

『片腕マシンガール』/(c)2008 FEVER DREAMS

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