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余命半年の俳優 最後の映画で「死に際を撮影しようかな」

2011年6月13日 07時00分 (2011年6月13日 07時33分 更新)

「大勢の人に注目してもらい、ぼくにとっては理想以上の人生の幕引きです。自分でスタンディングオベーションをしている感じ。こんなになってからも仕事をたくさんいただいて、死ぬ暇もないんです」

そう語るのは俳優の入川保則さん(71)。入川さんは今年1月、がんによる“余命半年”宣告を受けた。それでもなお、笑みと明るさを失わずに毎日を過ごしている。

振り返れば入川さんの人生は俳優一筋だった。昭和30年代にこの道にはいり、日本の復興とともに突っ走ってきた。長い道のりのなか、脇役の大切さを肌身で学んだ。

「ぼくは主役もいくつかやったけど、脇役のほうがはるかに長かった。まあ、スター以外はみんな脇役に回るわけですよ」

そんな入川さんが何より楽しみにしているのが、間もなくクランクインする予定の人生最後の映画出演だ。昔ながらの古い喫茶店を舞台に、そこを訪れる人々の人間模様を描く。入川さんは喫茶店のマスターを主役として演じる。

オー・ヘンリーの短編小説を映画化したような感じ。いま脚本待ちの状態で、撮影開始は7月になるかも。大丈夫とは思うけど、下手したら死んでからクランクインするかもしれない(笑い)。映画にはいって途中で具合悪くなったらドキュメンタリーに切り替えて、死に際を撮影しようかな」

人はどのように死を迎え入れるべきなのだろうか。自分の人生を演じ切ろうとしている入川さんに聞いてみた。

「大事なことは死をあまり恐れすぎないこと。

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