映画『血と骨』や『クライマーズ・ハイ』などを手がけた映画プロデューサー・若杉正明氏について、業界の各方面から非難の声があがっている。26日発売の「週刊新潮」(新潮社)によれば、「映画のクレジットに、あなたの名前を入れる」などと持ちかけ、出資者から多額の現金を借り入れていたという。
若杉氏は、NHKなどを経て制作プロダクション「ビーワイルド」を立ち上げ、代表取締役に就任。2009年には日本映画テレビプロデューサー協会選出のエランドール賞を受賞している。しかし、数々のヒット作を輩出する裏側では金策に走り回っていたようだ。
同誌によれば若杉氏のやり口は「出資すればあなたを映画のプロデューサーにします」といって対象者に近づくという。そして、お金を出せば「映画のクレジットに、あなたの名前を入れる。衝撃的なデビューを飾れます」と誘いをかけるのだとか。
「交渉にはオファーが完了したタレントの具体名を挙げることもあったし、超ビッグ俳優が同席したこともあったといいます。そしていざ出資を行うと、いつまで経っても撮影が開始されなかったり、クランクアップしても公開されないといった具合。出資者どころか制作陣や出演俳優にもギャラがまったく支払われないケースも多々あったそうです。有名作品を数多く手掛ける若杉氏だけに、よもやそんな詐欺を働くとは思わず、この件で被害にあった人間は数えきれないほどだとか」(制作会社スタッフ)
若杉氏が金策に走りだしたのは09年ごろから。その時点で数本に1本のペースで生まれるヒット作品では、すでに回収できないほどの負債を抱えてしまっていたとみられている。
「個人や企業、さらに銀行などから借り入れた総額は、数十億かそれ以上とまでいわれています。それほどの金額を借り入れられたことも不思議ですが、それ以上に『なぜそこまでカネが必要なのか』という疑問符も拭えません。しかし『新潮』に報じられたこともあり、すでに業界では『若杉=ブラック』という図式が浸透しているため、これ以上被害者が出ることもないでしょう」(週刊誌記者)
とはいえ、ここまでに多くの人間が甚大な被害を受けていることも事実だ。前出の制作会社スタッフが明かす。
「若杉氏に怒りを隠せないのが『Dragon Ash』ボーカルの降谷建志です。若杉氏のプロデュースで『朝日のあたる家』という主演映画が企画され、すでに撮影終了からだいぶ時間が経っているにもかかわらず、いまだ公開されていません。…

