【エンタがビタミン♪】「でんでらりゅうば…」。仲里依紗が出演する“方言CM”の歌に潜む意外な歴史!

2012年2月5日 18時00分
トヨタPASSO(パッソ)のCMで、仲里依紗が出演する方言シリーズが面白い。現在放送されている“でんでらりゅうば”という長崎のわらべ歌も、リズミカルでコミカルな感じの歌詞が楽しい。実は、この歌には地元でもあまり知られていない意外な歴史があるのだ。

女優の仲里依紗が、トヨタPASSOのシートに横たわり“手遊び歌”を披露するCMが話題となっている。仲里依紗はこれまで同CMで“津軽弁篇”や“ムムマッファ篇”で方言を話しているが、今回の“でんでらりゅうば篇”は彼女の出身地、長崎の歌でもある。

2月4日放送の福岡のローカル番組『笑顔7県・九州まるごとサプライズ』(FBS)で、タイムリーに“でんでらりゅうば”のルーツを探っていた。お笑い芸人の博多大吉が現地で聞き込み調査したところ、歌詞の意味だけでなく歌が誕生したルーツも分かる意外な展開となったのである。

長崎県民のほとんどは“でんでらりゅうば”の歌を知っており、代表的な祭り『長崎くんち』でも使われるほど浸透している。しかし、その歌詞について尋ねると「意味は分からない」との反応が多い。

そんな中で、地元神社の宮司さんの証言によると「出てこようとして出られない」との内容を長崎の方言で歌ったもので、昭和50年代にカステラの老舗、文明堂総本店がCMに使ったことで広まったそうだ。

文明堂といえば「カステラ1番、電話は2番、3時のオヤツは文明堂」のCMソングで有名だが、文明堂総本店によると長崎限定で『わらべ歌シリーズ』として流したCMのひとつが“でんでらりゅうば”を使用したものだと分かった。当時のCMを見ながら文明堂関係者が語ったところでは、「『長崎のわらべ歌をもっと知ってもらいたい』との思いで、このCMシリーズが作られた」とのことである。

CMの画面に映し出された”でんでらりゅうば”の歌詞は次のようなものだった。

『でん出らりゅうば 出てくるばってん でん出られんけん 出てこんけん こん来られんけん 来られられんけん 来ん! こん!』(CM画面では『ん』は小文字表記)

方言なのでニュアンスを伝えるのは難しいが、大まかな意味は「出られるものならば、出て行くけれど、出ように出られないから出て行かない…」となる。九州の方言に多い『行く』と『来る』が同じように使われるパターンで、「来ない(こん)」は『行かない』なのだ。

さらに驚いたのが、CM作成時の資料にあった「明治38年、日露戦争時に流行った『長崎節』が変化して“でんでらりゅうば”となった」という記録だ。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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