「もう、抱きしめてあげられない」。志村けんとパンくんの“切な過ぎる”再会。

2012年12月24日 12時00分 (2012年12月27日 12時11分 更新)
日本テレビ系『天才!志村どうぶつ園』の人気者だった、雄のチンパンジー・パンくん。2004年にお笑いタレントの志村けんと初めて会ったときは2歳だったパンくんも今年で11歳、人間であれば成人した立派な青年になったのだ。志村にとっては我が子のようであり、友人のような存在であったパンくん。だがもう、志村はパンくんを抱きしめてやることはできない。

今年9月、所属する動物園で女性研修生にケガをさせたパンくん。それは彼の繁殖行動が見られる年齢となり、来年4月で舞台公演を引退する予定であった矢先の出来事であった。大人になった雄のチンパンジーは、獰猛で攻撃的な行動を見せることがある。志村も今年の春の番組ロケ以来、パンくんには会っていなかった。

12月22日放送の『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)では、志村がパンくんのいる熊本県阿蘇市の動物園を訪ねた様子がVTRで流された。事件から1か月が経った、10月のことだった。

まず動物園の園長とパンくんのトレーナーから事件が起きたことに対する謝罪と、「もう今までのように志村さんとのロケは難しい」ことが告げられた。志村は覚悟していたようで、黙ってうなずく。

そして5か月ぶりにパンくんとのご対面となった。だが彼の暮らす広い部屋に志村は入れない。志村が部屋の前面に張られているガラスの前に立つと、もの凄い勢いでパンくんが近寄ってきた。番組でいつも着ているオーバーオールの衣装姿ではなかったが、パンくんはすぐに志村と分かったようである。

ガラス越しでしか会ってくれないのが不思議だったのだろうか。突然ジャンプしてのバク転を何度も繰り返すパンくん。これは今までのロケで志村に会うと、挨拶代わりに必ずとる行動であったという。他にも部屋に設置された鉄棒で何回も前回りをしたり、両目を手で横に引っ張って“長~い目”を作って志村に見せたり。「いつものように褒めてよ」とパンくんはお願いしているように思えた。

「パンくん、ごめんね。褒めてやりたいけど…」と志村は寂しそうに言いながら、いつまでも彼を見ている。

しかし、志村の目に涙はなかった。これから番組にも何回か出演した雌のポコちゃんと夫婦生活に入るパンくん。体も随分と大きくなり、凛々しい青年に成長した彼の新たなスタートである。触れ合えなくなったのは悲しいことではない、立派に成長した証なのだ―そう志村は受け止めていたようであった。

帰り道を歩きながら“元気で良かった”との笑顔は、今回のロケでは一番うれしそうに見えた。動物園に向かう車中では緊張の面持ちであった志村だが、パンくんに会った後は晴々とした安堵の表情だったのが印象的であった。
(TechinsightJapan編集部 みやび)

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