昨年出演した深夜のテレビ番組で話題となり、今やテレビやラジオでレギュラー番組を持つまでになった元陸上選手でタレントの武井壮(39)。彼を芸能界に導いたのは、バンド「電気グルーヴ」のピエール瀧(45)であるという。
それはあまりにも強烈な出会いだった。

3月1日深夜放送の『くせになるややこしさ ブラックマヨネーズのハテナの缶詰』(読売テレビ)にゲスト出演した武井壮。彼がテレビのバラエティ番組へ出演することができたのは、ピエール瀧の口添えがあったからだという。

出会った場所は、ピエールが行きつけの西麻布のバーだった。そのお洒落なバーのカウンターで、普段は見かけない男が座らずに立っていた。気になったピエールは遠目から観察していると、その男は左手に牛乳らしき白い液体が入ったグラスを持ち、右手に持っている何かに噛りついていた。
その男こそ、武井壮であった。

「何やってんの?」ピエールが近付いて質問すると、「あ、これですか? 今、歯を鍛えているんです」と返ってきた。武井の説明によると犬用の骨型ガムで奥歯を鍛え、いざという時のために備えているという。より強い力で踏ん張るためには、奥歯も鍛えておかなければならない。そのため犬用の骨型ガムを毎日噛んでいるらしく、週に2~3個はダメにしてしまう―との説明だった。

武井の話を聞きながら、“バカじゃないの、コイツ”と内心で思ったピエール。
だがこの男に対して、非常に興味を持ったのも確かだった。

また走るのが速くなりたかった武井は、牛や豚のような動物の肉を食べていてはダメだと思い、速く走る動物の肉を食べようと考えた。そこで日本で手に入れられる中で一番早く走ることができる馬の肉を、毎月6キロを業者に注文。毎日下半身を鍛えた後に、200グラムの馬肉を食べていたのだ。武井曰く、「恐ろしいスピードで足が速くなった」らしい。競技歴2年半で日本陸上競技選手権・十種競技のチャンピオンになれたのも、馬の肉のおかげだと彼は真顔で語る。


偶然の出会いがきっかけで、バラエティ番組に引っ張りだことなるタレントになった武井。確かに変わり者だが、ツイッターでのつぶやきやラジオでの発言は知的で心に響く内容が多いと評判である。この番組では山盛りのカキ氷や、ワサビだらけの握り寿司を食べさせられていたが、彼はこのままリアクション芸人のような扱いになって行くのだろうか。
(TechinsightJapan編集部 みやび)