タレントとしても活動するモデルの藤井リナ(29)が、所属する大手芸能事務所「スターダストプロモーション」を8月いっぱいで退社することが一部スポーツ紙で報じられた。引退はせず、9月からは個人事務所を立ちあげて芸能活動を継続する予定だという。
藤井は現在、女性ファッション誌『ViVi』(講談社)などで活躍しており、来月末には「東京ガールズコレクション」への出演やフォトブックの発売も予定されている。特に仕事を干されている様子もなかったため、この突然の退社をいぶかしがる声が上がっているようだ。
「表向きは独立となっていますが、実質的なクビと聞いています。スターダストは比較的、タレントのワガママやスキャンダルに寛容な事務所。その事務所が放りだすということは、相当な問題があったと考えられる」(芸能関係者)
藤井といえば、01年にスカウトされてスターダストに入り、同世代のファッションリーダーとしてカリスマ的な支持を得た。その一方で、私生活で多くのスキャンダルを起こした問題児としても有名。
また、同年に藤井の所有する原付きバイクが1年間で70回もの違法駐車の取り締まりを受けて約60万円の滞納金と延滞金が発生したと伝えられ、さらにはスタッフへの態度が悪すぎると週刊誌に報じられるなど、トラブルや悪評も枚挙にいとまがない。
こういった素行不良が退社の要因になったと伝えているメディアもあるが…。
「熱愛スキャンダルや違法駐車などの騒動程度なら、スターダストがタレントをクビにする理由にはならない。同事務所は社長が『性格が悪い子の方がブレイクする』と公言しているように、才能や人気さえあれば、ある程度の素行不良は容認しています。しかし、沢尻エリカをクビにした時のように、かばい切れないケースというのもある。
2010年、歌舞伎俳優の市川海老蔵(35)が東京・西麻布の飲食店ビルで暴行され、その場に藤井が居合わせていたと一部で報じられた。この事件に関与している元関東連合リーダーの石元太一被告(31)は、11年に自殺した上原美優さんとの交際後に藤井に乗り換えたとも伝えられており、藤井と関東連合の関係がクローズアップされることになった。海老蔵事件後、石元被告は詐欺容疑などで逮捕され、昨年には六本木のクラブ「フラワー」で起きた襲撃暴行死事件に関与し、傷害致死罪などで起訴されている。
元関東連合関係者が出版した暴露本においても、石元被告が詐欺容疑で逮捕された際には「自宅でモデル女性と一緒にいた」と記されており、名指しこそしていないものの藤井との関係が示唆されている。数々の凶悪事件への関与が疑われている石元被告との交際が表に出てしまっては、さすがのスターダストも見捨てるしかなかったということだろうか。
「たび重なる主要メンバーの逮捕によって関東連合は弱体化し、もう組織的な力はないに等しい。
今後は独立して芸能活動を続けていくという藤井だが、ただでさえ大手事務所の庇護がなくなったうえに、これだけ“黒い噂”がベットリとつきまとっているとなると先行きは相当厳しそうだ。
(文=佐藤勇馬/Yellow Tear Drops)