これまでメンズサイゾーには、幾度も登場(13年7月、12月、14年3月)してくれている、【水産業を応援すること】をテーマに掲げたアイドルグループ『青春! トロピカル丸』(メンバーは、百川晴香、石岡真衣、七美こはる、清水咲希、中川新菜、山口水季、木下蓮乃)。彼女らはメンバーチェンジやグループ分裂などを繰り広げ、アイドル業界という大海に翻弄されているだけのように見えた。
加えて、本業である歌でも、7月にリリースした待望のファーストアルバム『NEW WORLD』がオリコンインディーズアルバム週間ランキング1位を獲得!! また、グループ初主演映画『カマトト』が公開されるなど、活動はすこぶる好調だ。
だが、その矢先に七美こはると先述の石岡がグループからの卒業を表明。この突然の卒業発表に対しては、順調なグループ活動であっただけに、ファンならずともアイドル業界に衝撃が走った。つい先日には、トロピカル丸のお姉さん的な位置付けの、大人気アイドル・篠崎愛を擁するアイドルグループ・AeLL.(Activity eco Life with Love./エール)が活動休止をしたばかりでもあれば"なおのこと"だ。そこで、DVD『my genic』の発売を控えた、卒業する当事者でもある石岡真衣にインタビューを敢行! 卒業の真意とは...。
■満を持してのグラビアDVDリリース!!
──DVD発売おめでとうございます。メンズサイゾーで何度かトロピカル丸さんを取材していますが、今回の石岡さんDVDは、『あのグループのメンバーがこんなに脱いだの?』って感じがすごかったです。トロピカル丸は、突飛なこともやったりしますが、基本的には王道の"THEアイドル"で、メンバーもどこか子どもっぽさを残していたりもするところが、魅力のひとつだと思うんです。その中にあって石岡さんはひとりだけ"オトナっぽさ"がハンパないな、と(笑)。今回のDVDからして、表紙から大胆に手ブラと、他のグラドルに負けないくらいセクシーでした!
石岡真衣(以下、石岡):今まではユニットでの活動もあったので、グラドル的な要素よりも、アイドルっぽい方が強かったんです。だけど、トロピカル丸を卒業するし、グラドルとして活動も頑張っていこうと思ったので、決意を込めて"一枚脱いどこう"かなと思いまして(笑)。
――"一枚脱いどこう"という言い方が適切かは別にして(笑)、石岡さんの"覚悟"が詰まった一枚なんですね。
石岡:...でも、普通あの手ブラの写真を表紙にしないですよね。「(事務所制作だったのに)なんでこれを表紙にしたの?」って感じです。ロゴが見えづらいし、裏面に書かれている『日テレジェニック2014となった石岡真衣、手ブラ初挑戦!』ってキャッチが嫌です!! 見ればわかるじゃないですか!!! すごい恥ずかしい...。
――怒ってますね~。でも、結果としてインパクトがあって目立ちますよ。
石岡:いえ、それは大丈夫です。私、脱ぐことに関しては結構気にしないんですよ。痩せなきゃいけないのが、辛いんですけど、あとは全然。仕事で求められるのであれば、ですけど。
――同じグループのももはるさんと同じタイミングでのリリースですが、意識していたりはしますか?
石岡:ライバル意識はももはるよりも、同じタイミングで、日テレジェニックに選ばれたコたちへのほうが強いかな。私は、日テレジェニックになったのに、DVDがリリースされる"VAP賞"には選出されなかったんです。
――気持ちいいくらい高らかに言い切りましたね(笑)。アイドルなんだから、もう少し言い方に配慮した方がいいような気がしないでも...。とにかく、ハングリー精神がスゴいことは分かりました。そんな意欲作となる今作『my genic』ですが、とくに見て欲しいシーンなんてありますか?
石岡:黒い下着風のビキニを着た"ネコのシーン"や、ベッドで転がっている手ブラのシーンですかね。あとは、メイキングが好きですね。
――ネココスでは、お尻をふって付けている鈴を鳴らしたり、猫じゃらしで自分の体をさわさわしたりと、ちょっとエロチックなシーンが入っていて、観ていてドキドキしました。ほかにもニコニコと可愛い雰囲気から一変してセクシーになるボンテージのシーンなどもありますね。
石岡:でも、ボンテージのシーンやベージュの眼帯ビキニを着たお風呂のシーンって、見ていて恥ずかしくなっちゃうんです。ちょっと顔を"決めすぎている感じ"がしちゃいます。
――いつもの自分からすると違和感があるってことですかね。
石岡:あっ、でも、今振り返って恥ずかしいのであって、収録中はノリノリなんですけどね(笑)。
――あとは、スケスケの衣装を身にまとったセクシーメイドのシーンもありましたね。ほうきを使って家をお掃除したり、ベッドメイクをしたりと、こんなコが家にいると嬉しいなって思っちゃいました。
石岡:実際にはちょっと掃除は苦手で...。テレビで部屋を公開してから、「散らかっている」って言われることが増えたんですけど、そうじゃなくて、物を手に届くところに置いている合理的な配置なだけなんです! あれが、いいんです!!!
■『日テレジェニック2014』という肩書きがついたゆえのプレッシャー
──トロピカル丸はインディーズ1位、主演映画公開などいろいろなトピックがありましたが、石岡さん的には、日テレジェニック2014に輝いたことが一番ですよね。
石岡:そうですね。ファンの人たちにジェニックにしてもらいました!! こういうグラビアコンテストに、ずっと出たかったんです。グループでは、ももはるちゃんとめろんちゃん(山口水季)が2年前に出て、その時も「なんで私じゃないの?」って思っていたくらい。でも、その年も翌年もユニットが忙しかったし、タイミングが合わなくて出られなかったんです...。だから、今年こそは絶対に出たいって事務所にアピールを繰り返して、ようやくOKが出たんですよ。
――本当に念願かなっての出場、そして獲得だったんですね。
石岡:私はもともとグラビアがしたくて芸能界に入ったんです。だから、めっちゃうれしい♪ なんて言ったって、日テレジェニックですよ!? 街で「日テレジェニックの子だよね?」って声を掛けられるんです! その時に「うわぁ、私アイドルしている」って実感が湧いてきます。ジェニックのおかげでテレビ番組や雑誌にも出演できています。
――今までの努力が実ったという実感が出ていますね。
石岡:でも、コンテストが大きかった分「ジェニックだったら、DVDも売れるでしょ?」なんて言われることも...。なんにでも、「ジェニックだから」がセットでついてくるんです! だから、この称号がちょっと重いなって思うこともありますね。
――なるほど。プレッシャーがついて回る、と。でも、それは日テレジェニックを選抜する番組『アイドルの穴』に出演する際にも感じたのでは?
石岡:『アイドルの穴』の収録が嫌だと思ったことはないんですけど、撮影会やチャットにファンの人が来てくれるかなっていう心配が常にありましたね。あとは、放送されている時に私のシーンがカットされていないかなっていうのが、精神的にきつかったですね。
――でも、見事ジェニックに輝いたということは、そのつらい時期にファンが支えてくれた証明でもあるわけですね。ところで、もしかしたら今後トロピカル丸のメンバーが日テレジェニックにエントリーするかもしれません。グランプリに輝くための秘訣はありますか?
石岡:私は、パワースポット巡りが趣味なんですけど、実は"芸事"に強い場所を教えてもらったんです。パワースポットに行くと、パワーがみなぎってくるんですよ。そこにアイドルの穴の時に毎週お願いしに行って、日テレジェニックになれたんです! 場所は絶対に教えません!!
――グループのメンバーにも?
石岡:う~ん、ナイショ...かな!? だってこれからも切磋琢磨する仲間ですからね。
■愛するトロピカル丸を卒業して見据える"先"
――今回のDVDもその一環だと思いますが、グループを卒業して、ひとりでチャレンジしようと決めたキッカケはありますか?
石岡:実は、事務所に入った時、アイドルグループに所属したくなかったんです。
――おお、爆弾発言!
石岡:でも社長から、「無名なのにグラビアなんてできるか」って言われちゃって。だから、キャリアアップも兼ねてユニット活動をしていたんですけど、やってみたらすごく楽しかったんです。そして、今回ファンのみんなの力を借りて『日テレジェニック』という一つの称号をいただけました。もう、周りのみんなには感謝しかないです。
――以前メンバーに取材した際、「メンバーそれぞれ夢や目標がある」と、ももはるさんが話していました。石岡さんも卒業し、次のステップに向うことになるわけですね。でも、今まで団体で行動していた分、寂しさを感じたりしませんか?
石岡:もちろん。寂しいですよ!! 本当に寂しい。それに今まで応援してくれたファンの人たちが、ユニットを離れても付いてきてくれるのか、ユニットを卒業することをどう思っているのか...。ファンに対して後ろめたい気持ちもあるし、本当に寂しいし、不安がいっぱいなんです。
――そうですよね。あと、今はトロピカル丸のメンバーと一緒に寮で暮らしていますけど、そこも出なければならない。
石岡:そうなんです...。でも、もともとの約束が夏までだったので、仕方ないかな。
――では、一人暮らしに戻るんですね。以前は、麻雀店でアルバイトをしながら生活をしているとテレビで告白していましたね。その頃は生活苦だったと告白していましたが、今はもう大丈夫ってことですか?
石岡:いやぁ~、変わらないですね。バイトをしつつ、芸能活動をします!
――Twitterで『日テレジェニックがコンビニバイトしている!』なんて書かれるかも。
石岡:でも、なにも反応がないかもしれない(笑)。事務所も「書かれたんだ、良かったね」くらいだと思います。
――本人的に、イヤじゃない、と?
石岡:うーん、どうだろ。でも、バイトをすることはいろんな所で話しているので、あまり気にしないかも。"素の自分を出していく"のが、プライベートでも芸能活動においても基本姿勢ですから。"今の自分が全て"なので。
――背伸びしないって素晴らしいことだと思いますよ。
石岡:アイドルだけどお金もないし、寮のキッチンに住んでいるし、バイトはするし、別に日テレジェニックになったはいいけど、めちゃくちゃ売れているわけでもないし、というのが、今の自分のすべてなので、隠すことなく全部出そうと思います。
――男前に見えてきました(笑)。すべてをさらけ出す覚悟を決めた、と。では最後に石岡さんの目標を教えて下さい。
石岡:私は30歳まで"アイドル"をするのが目標なんです! 歌でも、グラビアでも、なんでもいいんです。私にとって大事なのは、"みんなのアイドルでいること"なんです。その定義とかは、深くは考えていないんですけどね(笑)。あとは、お金持ちになることと、小倉優子さんに会うことが目標です。すっごい大ファンで、小倉さんに会いたいっていうのも芸能界を志望した理由のひとつなんです。でも、まだ会えていない...。いつも小倉さんのブログにアップされている写真の背景を見て、「このスーパーってあそこじゃないのかな?」って考えちゃうんですよ。その場所に行く方が手っ取り早いかなぁ...。
――うわぁ...その考え方はストーカーですよ。それはダメ。努力しつつ、夢へと邁進してください。今日は、ありがとうございました。
石岡:ありがとうございました。いつまでも、みんなのアイドルでいられるように頑張ります!!
(取材=木嶋陽介)
【DVD発売情報】
石岡真衣のイメージDVD『my genic』10月10日(金)発売!!
10/19(土)石岡真衣、DVD発売記念イベント開催!
16:00~ 秋葉原ソフマップアミューズメント館8F
18:00~ 秋葉原アソビットシティ6F
【ライブ情報】
『石岡真衣・七美こはる卒業ライブ』
日時:10/20(月)19:00開場 19:30開演
場所:渋谷Glad
チケット:2000円(当日のみ)ドリンク別