竹内まりやが30年前に歌った名曲『プラスティック・ラブ』が、ドラマ『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』の主題歌に決定した。同ドラマにはフジテレビ系の人気ドラマ『ファーストクラス』でおなじみの小島聖や、市川実和子酒井若菜などが出演。
“未婚のプロ”として葛藤する女性を演じる。竹内まりやの歌声は、そんなドラマのシチュエーションにぴったりハマりそうだ。

ジェーン・スーのエッセイ『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(通称、わたプロ)を原作にしたドラマ版『わたプロ』がCS放送・女性チャンネル♪LaLa TVの開局15周年記念特別ドラマとして11月4日からスタート。2シーズンに分けて約1年間にわたり放送される予定だ。

現在、明らかとなっている女性メインキャストは市川実和子、小島聖、酒井若菜、谷村美月平山あや、渡辺真起子、川村エミコ鈴木砂羽となっている。第1回では市川実和子、谷村美月、池田鉄洋、山本裕典らにより「独身の楽しさが半減するぐらいなら、結婚しない方がマシと思っている。」、「泥酔した彼の甘い言葉を、すべて信じている。」、「鉄を熱いうちに打たなかった。
むしろ冷や水をぶっかけた。」といったエピソードが描かれる。

宣伝コピーに“気づけばアナタも、未婚のプロ。”とあるだけに、結婚して幸せをつかもうと願いながら叶わない女性たちが登場する。そのドラマ主題歌に竹内まりやの『プラスティック・ラブ』が起用されることとなった。

竹内まりやは、9月10日に7年ぶりのオリジナルアルバム『TRAD』をリリースし、オリコン・ウィークリーチャートで初登場1位を獲得するなどJ-POP界の大御所として活躍を続けている。さらに11月19日には、30年前のアルバム『Variety』を最新リマスター+ボーナストラック7曲を加えた“30th Anniversary Edition”としてリリースすることが決まっている。



同アルバムは結婚、出産で歌手活動を休止し、休業中に作詞作曲家としてヒット曲を出していた竹内まりやが、山下達郎のプロデュースのもと初の全曲作詞・作曲のアルバムとしてリリースされたものだ。3年のブランクをものともせず、オリコン初登場1位を獲得、30万枚の売上を達成した“シンガー・ソングライター竹内まりや”誕生の記念碑的アルバムである。

『プラスティック・ラブ』はこのアルバムの収録曲だ。今年、2014年8月に行われた野外ライブイベント“SWEET LOVE SHOWER 2014”に出演した山下達郎のパフォーマンスの際に、竹内まりやが飛び入りして競演を果たした楽曲でもある。山中湖の野外で行われたこのライブに偶然訪れたドラマ制作中の関係者が、このパフォーマンスを体験して楽曲の世界観がドラマにぴったりと直感。ドラマ主題歌としてオファーしたという。


「愛に傷ついた」経験を持つ女性が、「恋なんてただのゲーム」と心を閉ざしながらも出会いを求めて盛り場をさまよう。そんな切ない歌詞を、30年前の作品とは思えない洗練されたメロディーに乗せて竹内まりやが歌い上げる。『わたプロ』の雰囲気を盛り上げる主題歌はそんな出会いから決まったのだ。


(TechinsightJapan編集部 真紀和泉