現在放送中のNHK連続テレビ小説『マッサン』で八澤ハナ役を演じている小池栄子(34)が6日放送の情報番組『あさイチ』に出演した。

 『あさイチ』といえば、直前に放送される連続テレビ小説についてメインMCを務めるV6井ノ原快彦(38)と有働由美子アナウンサー(45)が感想を述べ合う「朝ドラ受け」が番組冒頭の鉄板ネタとなっている。

この日は2人に加えてゲストである小池と一緒に朝ドラを鑑賞していた模様。そしてハナの弟・一馬が出征する回を見た小池と有働は思わず涙を流してしまうことに。そんな2人を見た井ノ原がそっとハンカチを差し出した姿が「神対応」だとネット上でも話題となった。

 自らが出演したドラマを見て涙を流した小池。女として必要な感受性の高さのようなものを感じさせる一幕だったといえるだろう。そんな小池について『マッサン』で彼女の父親役を務める風間杜夫(65)は「失礼ですけど意外にもキチッとした芝居ができる」とVTRでコメント。
小池は先輩俳優からの褒め言葉に照れるように喜んだ。

「小池さんは過去の雑誌インタビューやテレビ番組などで、女優を志して芸能界入りを決意したと何度も話しています。デビュー当時はどんなにオーディションを受けても『そんなに太っていたら映像では使えない』と言われ、なかなか仕事が決まらなかったそうです。そんなとき『写真ならごまかせる』とグラビアの仕事が舞い込んだのをきっかけにFカップを武器にした芸能活動を開始。当時の小池さんは巨乳であることがコンプレックスだったようですが、仕事のためと割り切ることで徐々に自分の魅力に気づいたそうです。その後、圧倒的なグラビア人気を引っさげバラエティー出演を果たし、瞬発力のある切り返しなどハッキリした物言いで人気となりました。
パネラーから司会業まで器用にこなせるマルチタレントとしての地位を獲得した小池さんですが、そのころから仕事の軸足を本来の自分の目標であった女優業へとシフトします。

 女優活動を開始した当初は、ドラマにせよ映画にせよ、その肉体的な魅力やアイドル性が重視される役柄ばかりでした。グラドルが大量に出演することが最大のウリのファン以外には客がいないような作品や、大作だとしてもチョイ役などが多かったイメージです。転機は、毎日映画コンクール女優主演賞を受賞した2008年公開の映画『接吻』と奇才・中島哲也監督による『パコと魔法の絵本』でしょう。この年を境に、それまでも演劇には挑戦していましたが、有名な劇団から声がかかるようになるなど、明らかに周囲に評価されるようになりました。いまでは、どんな作品に出ようともきっちりと仕事をこなす、手の中では名脇役といえる存在へと成長しましたね。
しかし、風間杜夫さんのような大ベテラン俳優からすれば、やはりどこか"グラビアアイドルから女優へ転身"しただけの存在に映っていたのでしょう。だからこそ『意外にも』という表現を使ったのだと思います」(テレビ関係者)

 そんな小池について、『マッサン』で主演を務める玉山鉄二(34)も番組内でのインタビューで「器用」という言葉を使って絶賛している。褒め言葉として玉山が使ったこの「器用」だが小池は、「器用ってよく言われるんですが、これといって秀でているものがない感じがして...。言われるのが嫌でした。昔はコンプレックスでしたね」と以前抱いていた複雑な心境を告白するのだった。

 また、番組ではこれまで借金問題や離婚騒動などさまざまな問題をメディアによって伝えられてきた夫であるプロレスラーの坂田亘(41)との出会いについてもハニカミながら嬉しそうに語っていた小池。
その表情はいかにも幸せそうなもので、夫婦間のイザコザなど彼女にとっては「器用と言われることに抵抗していた過去」と同じように懐かしい思い出となっているのかもしれない。

「小池さんは気の強い女性に見られがちですが実は陰で男性を支えるタイプとして有名。週刊誌などによってたびたび夫婦仲の亀裂が報じられてきましたが現に2人は離婚していません。坂田さんには所属する団体の資金難から数千万円の借金があったといわれていますが、小池さんにとっては"どこ吹く風"状態なのかもしれませんね。借金があろうが一度愛した男性を最後まで支えるといったところに小池さんの懐の深さを感じます。グラビア時代の後輩たちからも、いまだに良き姉貴分として慕われているようですから、彼女の人柄の良さは多くの関係者が認めるところでしょう」(芸能ライター)

 これまで所属していた事務所の倒産に伴い、最近個人事務所を設立した小池。
新事務所の形態がどんなカタチになるのかは白紙状態のようだが、数多くの女性タレントがしのぎを削るグラビア界で人気を博し、バラエティーに進出すれば目覚ましい活躍を見せ、女優としても評価の高い"器用"な小池であれば、たとえ経営に携わることになっても案外アッサリとこなしてしまいそうだ。
(文=Kamei)