今月17日に発売された、の暴露本『嵐、ブレイク前夜』(主婦と生活社)。嵐の"元側近"とされる人物が嵐の知られざる素顔を明かし、ファンに動揺を与えている。

本サイトでも先日、本書で描かれている嵐の不仲ぶりを紹介したが、ファンからは「知りたくなかった......」「本を読んで嵐の本当の姿を確かめたくなった」という声が聞かれた。

 だが、ファンにとってもっとも気になるのが、メンバーの恋愛事情だろう。じつはこの本では、メンバーの恋愛エピソードから女性の嗜好まで、事細かに公開されているのだ。

 たとえば、「嵐でいちばんというくらい女の子に興味がある」といわれるのが、二宮和也。8枚目のシングル「ナイスな心意気」のPV撮影現場ではエキストラの女の子をスタッフを通じてナンパしようとしたり、ティーンのころにアイドルタレントと交際し、メールのタイトルに付けた「♥」マークを返信するたびに増やしたりと、かなりのマメさ。コンサートで披露する自作詞のソロ曲などは「聴く人が聴けばわかってしまう」ほど、そのとき付き合っている彼女への思いを綴っていたらしい。


 ただ、よほどの肉食なのか、「国民的アイドルグループのエースと付き合ったあと、その子に別のメンバーを紹介してとお願い」したこともあるという。当時の国民的アイドルグループといえばモーニング娘。以外には考えられないし、実際、二宮と後藤真希の2ショット写真が流出したこともある。この後藤と思しき元カノは、当然、二宮の依頼を断ったというが、あまりにデリカシーがなさすぎる話ではある。ちなみに二宮が紹介してほしかったというメンバーは「グループのなかでも、『お嬢さま』系」。
「本人も親も恋愛に対して堅い考えをしている」というのが、紹介を断られた理由であるらしい。

 一方、本書では「美脚で知られるアイドル女優と仲よくなったとき」のエピソードにも触れられている。これは明らかに長澤まさみのことを指していると思われるが、二宮はこんな愚痴をこぼしていたという。

「なんか、俺の名前をいつも間違えるんだよね、向こうが」

 二宮によると、彼女は「成宮くん、......あ、二宮くん」と言い直していたという。長澤は映画『深呼吸の必要』で成宮寛貴と共演しているが、まさかトップアイドルのニノに対して名前を言い間違えるとは。長澤まさみ、恐るべしである。


 また、前出の後藤真希もそうだが、プライベートの写真が流出することはよくあること。だが、なぜそうした写真が外部に漏れるのか、その理由についても本書では言及。二宮の場合、「この間、地元に帰ったときに不良の先輩に絡まれて、携帯盗られたんだよね。カノジョとの写真とか入ってるんだ」とスタッフに話したことがあったという。「その写真が売られ、雑誌に記事が出てしまった」と書かれているが、これは2003年に「BUBKA」(コアマガジン)に掲載された、椎名法子との写メ流出の件のことかと思われる。

 二宮と同様に写真が流出し、痛い目に遭ったのは相葉雅紀だ。
20代前半のころ、ティーン雑誌のモデルと別れたあとに「秘密のはずの写真が雑誌に流出してしまった」のだ。これは、やはり二宮と同じく「BUBKA」に掲載された、モデルの山野ゆりとの写真のことだと思われるが、たしかにその中身は2人で指輪を見せながら「けっこんしました。」と書いたプリクラだったり、半裸でキスをしている写真だったりと、かなりハードなもの。もしも現在、同じような写真が流出すれば、ファンへの打撃はかなり大きいはずだ。

 うかつにもこのような写真を撮ってしまうことからも窺い知れるが、相葉も二宮同様、「けっこう恋愛体質」。しかも勉強家でもあるようで、あるとき、相葉が事務所の車に置き忘れた本のカバーを外すと、その本はAV男優・加藤鷹が書いた恋愛マニュアル本だったという。しかも「かなり真剣に読んでいた」らしく、「気に入ったページにつめ折までして」あったという。
よりにもよって数多ある恋愛マニュアル本のなかから鷹さんの本をチョイスするとは、きっとセックス方面の勉強も兼ねていたのだろう。ちなみに、スタッフが相葉に本を忘れていることを伝えると、「絶対、捨てないで~」と返事が返ってきたという。

 そんな素朴(!?)な相葉と対照的なのが、松本潤。10代のころから金子賢広末涼子といった芸能人が出入りする西麻布の会員制の店にも通っていたという松本は、「スタイリッシュ志向ということで、キレイなお姉さんが好き。あと、共演者に惚れっぽいという傾向もある」のだとか。「そんな条件に合う大物女優と交際していたとき」には、ジャニーズ事務所の副社長で次期後継者である藤島ジュリー景子からも、「あんた、バレるんじゃないわよ」と釘を刺されていたという。
このとき、松本は「大丈夫、家でしか会ってないから」と答えていたというが、昨年、現在交際中の井上真央とフライデーされたときには、普通に焼肉店で密会。いまはタガが緩んでしまったのか、バレてもいいと思っているのか、どちらなのだろうか。

 また、ラジオ番組の占いコーナーで「女優さんで誰か、相性を知りたい人はいますか?」と占い師に聞かれた際には、「しばらく沈黙」した上で、「僕、どうしても占ってほしい人がいるんですけど......。◯◯さんと僕って、どうですか?」と「ガチ質問」。松本の口をついて出た名前は「この時期ドラマで共演していた、キレイなお姉さん風の年上の美人女優」だったというが、これは当時、『ごくせん』(日本テレビ系)で共演していた仲間由紀恵だろう。どうやらドラマのストーリーと同じように、松本は仲間に密かな恋心を抱いていたのかもしれない。

 他方、ほかのメンバーのように恋愛相手として芸能人の名前が出てこないのは、大野智である。以前、吉野公佳と密着した自撮写真が流出したり、「週刊現代」(講談社)にスッパ抜かれた"大麻吸引&3P"疑惑という嵐史上もっとも強烈なスキャンダルを起こした大野だが、彼が「周囲に語った女の子との交友」は、「大阪のストリートダンサー」のみ。「メークもちょっとブラック系のテイストで、安室奈美恵のダンスナンバーとかが似合いそう」だというこの女性と大野は、あるとき、テレビ局でばったり再会。スタッフにも彼女のことを「大野にしては珍しく饒舌に話し始めた」らしく、「いい思い出として心に残っていることが、この日の様子から伝わってきた」という。「週刊現代」の写真から察するに、女の子たちとハメを外して遊ぶこともあるのだろうが、スタッフ相手といえども大野は多くは語らないようだ。

 さて、嵐といえば、この大野の"大麻&3P"疑惑に次ぐインパクトを放ったスキャンダルが、自殺したAV女優が生前に告白した"櫻井をのぞく嵐メンバーとの性関係"だろう。これは10年に「週刊文春」(文藝春秋)がスクープしたもので、"最初にエッチをしたのは松潤""二宮とはセックスフレンドだった"など、櫻井以外のメンバーとは性交渉をもったことがあると彼女が打ち明けるという衝撃的な内容。このとき、唯一櫻井だけが彼女を嫌い、関係をもたなかったとされ、ファンのあいだでは「さすがは翔くん」とひとり株を上げた。さらに言えば、櫻井はほかのメンバーとは違い、女性との写真が流出したことも、密会現場が押さえられたこともない"潔癖メンバー"でもある。

 だが、本書によれば、そんな櫻井にも浮いた話がないわけではない。しかも、意外にも櫻井の女性の好みは「ギャル系」。あるドラマで共演中に付き合い出したという彼女は、「お母さんが旅行に行ったときに、お土産買ってきてくれて、優しくない?」と周囲に自慢していたほどで「相手の親からも公認の仲」だったそう。また、「それ以前の彼女たちも、やっぱりギャル系。雑誌モデルや読者モデル」らしい。そう考えると、『NEWS ZERO』(日本テレビ系)でキャスターにギャルの名残りが色濃い山岸舞彩が抜擢された際、事務所が山岸と櫻井の接近を危惧していたという話も頷けるような気もする。

 ただ、先日の記事でもお伝えしたように、「俺は嵐でいることよりも、慶應生でいることのほうが誇りだ」という櫻井にとっては、恋愛もアクセサリーの一部なのかもしれない。たとえば、櫻井が好んでいたのは、芸能人ではなくミュージシャンやファッション関係者といったオシャレな人びとが集うクラブで遊ぶこと。それも「ジャニーズのアイドルでいながらも、こういう場でこういう人たちと遊んでる自分」を味わうためだ。そして、そうした場所で知り合った女の子を嵐のライブに招いても、「恋愛が目的というわけではない」。「アイドルファンっぽくない女の子たち」とつながっているという自意識に過ぎないわけだ。この櫻井のセルフブランディングを見ていると、嵐メンバーのなかでもっともめんどくさい恋愛相手は櫻井なのかもしれない。

 ......と、このように嵐の恋愛事情の一端が垣間見える本書。このほかにもメンバーの恋愛エピソードは数多く、本書ではその恋愛観を知ることができるが、ちなみにジャニーズ事務所のスタンスは「ジャニーズのアイドルに『恋愛禁止』というルールはない」。ファンや仕事に迷惑がかからなければ「いちおうOK、というか黙認」というスタンスであるらしい。とはいえ、ジャニーズタレントの恋愛スキャンダルを取り上げるのは、ごく一部のメディアだけ。事務所が恋愛自体を"ないこと"として扱うことを考えると、本書の暴露は貴重な資料ともいえるだろう。
(本田コッペ)