女優の天海祐希が主演を務める10月スタートの連続ドラマ『偽装の夫婦』(日本テレビ系/水曜22時~)の脚本を、同局1月期で放送された柴咲コウ主演『○○妻』で袋叩きに遭った遊川和彦氏が手掛けることがわかった。

『偽装の夫婦』は、愛を知らずに育った人間嫌いの主人公(天海)が、25年ぶりに再会した昔の恋人(沢村一樹)と偽装結婚に至るという、一風変わった家族ドラマ。

共演に、内田有紀、坂井真紀、田中要次ほか。

 これまで、同局の『女王の教室』や『家政婦のミタ』など、ヒット作を世に送り出してきた遊川氏だが、2012~13年放送の夏菜主演NHK連続テレビ小説『純と愛』以降の評価は散々なもの。特に、柴咲が東山紀之演じるニュースキャスターの“契約妻”を演じた『○○妻』の最終回では、酷評が殺到。視聴者から「最後まで見て損した」「もう、遊川脚本は見ない」と辛らつな声が相次ぎ、ネット上では炎上騒動に発展した。

「毎度、奇をてらった設定が話題を呼ぶ遊川作品ですが、『○○妻』の最終回では、仲良く土手を歩いていた主人公夫婦が、金属バッドを振り回しながら歩く高校生不良グループに偶然遭遇。夫が不良に一発蹴られ、土手から転げ落ちる夫を妻が庇い、死亡。
安っぽいトンデモ展開に、視聴者が呆気にとられてしまった。遊川氏は、過去にもTBS系の連ドラ『十年愛』で、大江千里演じるメインの登場人物を、故障で高速回転するメリーゴーランドの遠心力で吹き飛ばして死亡させたりと、それまでの雰囲気をぶち壊すような強引な展開をたびたび描いてきた。最近はそんな遊川作品にウンザリしている視聴者も多く、『偽装の夫婦』が大コケする可能性も十分ありそう」(テレビ誌記者)

『偽装の夫婦』も、突如出現するトンデモ展開を「楽しむ」くらいの軽い気持ちで見始めなければ、後で痛い目に遭いそうだ。