【第12回】「高須幹弥センセイ、美人かブスか評価が分かれる女優の特徴は?」
テレビ画面や雑誌を彩る、華やかで美しき女優たち。とはいえ、中にはネット上で、「美人」か「ブス」かで意見が対立する芸能人もチラホラ。
■剛力彩芽はキャラクターで美人度5割増し
それぞれの顔の特徴から見ていくと、多部未華子さんは顔自体小さいし全体的なバランスも悪くないし、大きな欠点もないですね。3人の中では一番美人だと思います。ただ、パーツ一つひとつをみると、目は奥二重であまり大きくはないし、鼻根部(目と目の間にあたる鼻の上部)が低くて鼻筋も通っておらず、アゴ先もありません。輪郭もぽっちゃりとしているので顔全体の余白が多く見え、位置関係はいいのに、パーツ自体が残念な印象です。
多部さんのような顔立ちは整形すると美人になるタイプで、デビューする前の芸能人に多いんですよ。
逆に剛力彩芽さんは目を大きく見せる努力をすごくしているけれど、平均以下の小ささで細くて釣り目な上、目と目が離れ気味。鼻根部も低いので、余計離れ目に見えてしまいます。
剛力さんはMCなどもやられているし、性格のよさそうな印象が強いので、そのあたりがフィルターがかかって美人度を5割増しくらいにしているんじゃないかな。
小雪さんはパーツ自体の位置関係はそんなに悪くないのですが、目より下の部分が全部デカいんです。鼻も大きいし、輪郭は縦に長く横に張っていてエラからアゴ先にかけてがすごく大きいから、顔の余白部分も広い。けれど目は細くて小さくて、さらに奥二重が本来より小さい印象を与えてしまうせいで顔の余白が余計に際立って、バランスが悪く見えてしまうんですね。マスクをして顔の下半分を隠せば、美人度は一気に上がりますよ。小雪さんも多部さん同様に、目を大きく見せる努力をしていないので、整形やアイテープで二重の幅を広げたり、マツエクをつけたりすれば印象はずいぶん変わると思いますが、そういったことをしないナチュラルさが人気のゆえんなのではないでしょうか。
■一般的な欠点も、芸能人なら個性に
キレイな芸能人はたくさんいるから、女優全体でみると確かに3人は劣るかもしれません。けれど、やっぱり一般人と比べれば美人ですよね。女優としては流行の顔を目指して変にあがくより、ナチュラルな顔の個性を生かした方が魅力につながることもあるし、性格や印象で実際よりキレイに見えることもあります。
例えば多部さんや小雪さんなら、あまり濃いメイクをせず流行顔に近づける努力もしていないことが逆に新鮮で媚びていないイメージにつながるし、剛力さんならショートカットが個性を引き立てていますよね。髪の毛って長くてキレイだとそれだけで武器になるし、髪形のアレンジで顔の欠点を隠すこともできるんですよ。でも短いとごまかしようがないから、顔面偏差値の低い人だと余計不細工になることがあります。
高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。