女性アイドルグループ℃-ute(キュート)が来年6月の埼玉公演をもって解散することを発表。5人のメンバーは「個々の目標や夢を叶えていこう! という結論になりました」と説明したが、アイドルライターからは「SMAPほどではないけど、メンバー間の食い違いがあった」という話が聞かれる。



「グループの中ではリーダー格の矢島舞美と、バラエティ番組で人気の岡井千聖の人気が突出していて、ほかのメンバー、中島早貴鈴木愛理、萩原舞と一緒に活動するメリットが少なくなって、ソロ活動をしたがったのが理由と聞いてます。特に矢島は、ほか4人より年上の24歳。事務所の先輩、元モーニング娘。の久住小春のようなモデルや女優を目指す希望があって、そうなるとソロに専念するタイミングが遅れるとこの先の上がり目がなくなる不安もあったはず」(同)

 ℃-uteは2005年、アイドル集団「ハロー!プロジェクト」所属メンバーから当初7人で結成、07年にメジャーデビューし、紅白歌合戦にも出場した。昨年、同期に近いBerryz工房が活動停止し、ハロプロ最年長グループとなっていたが、今年6月、萩原が週刊誌でファン男性との手つなぎデートを報じられたことがファンの大きな動揺を誘った。本人は友人だと言い張り「たまたま駅で会い、話がはずみ、お家へ行かせていただきました」としたが、この苦しい言い訳がファンの批判を巻き起こしていた。


「あの一件で、先頭に立ってやっていた矢島ら人気メンバーは相当、怒っていたと聞きます。自分らが必死にやってきたのに最年少の格下メンバーに足を引っ張られた、と。これに同調したのが岡井で、同じく元モー娘。の矢口真里の立ち位置を継ぎたいようです。聞いたところでは、この解散決定に事務所は関与しておらず、メンバーが話し合ったのはガチだとか。でも、それならなおさら原因はメンバー間の不仲があったことになるんですけどね」(同)

 萩原はスキャンダルに「責任を取って、脱退ということも考えました。
そんな中で、メンバーともたくさん話して、メンバーは一緒に頑張ろうと言ってくれました」と引き止めがあったことを公にしたが、ライターは「これは『あとひとりでもメンバーが欠けたら解散する』と公言していた手前、その時点で抜けるわけにはいかなかっただけ。解散後の活動について、5人の中で萩原ひとりだけ芸能界引退を示唆しているのも見れば、解散のきっかけを作ったことは間違いない」とする。

 これはSMAPでいえば、木村拓哉中居正広が率先して独立を願ったようなもので、だとすれば結果はSMAPとはまるで逆パターン。

「解散表明がちょうどSMAP解散報道の最中だったのは、ゴタゴタが明らかなSMAPよりはスッキリして見える絶好のタイミングだったからでは。コンサートの集客力はBerryz工房よりも高かった印象がありますが、テレビ露出では遅れをとっていたので、矢島ら人気メンバーには不満が募っていたという話。テレビ仕事が増えれば、コンサートよりずっと楽で収入も大きいですから、そっちにシフトしたくなるのも当然ですよね。
解散発表のとき、ほか4人が涙ぐんでいた中、矢島ひとり真顔で、発表が終わった瞬間に泣き顔になっていたのは“演技”にも見えました」(同)

 ただ、来年6月の解散公演まではかなり時間があり、この発表は「解散ビジネス」の始まりともいわれる。表立ってギクシャクも見せないあたり、SMAPより賢い散り方にも見える。
(文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)