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トランプ大統領で変わる米国の医療制度~ 「オバマケア」から「トランプケア」への移行はイバラの道

2017年1月17日 17時09分 (2017年1月29日 19時12分 更新)

トランプ大統領就任で「オバマケア」は廃止あるいは骨抜きに?(Christopher Halloran /Evan El-Amin / Shutterstock.com)

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 2017年1月20日、共和党のドナルド・トランプ氏が、第45代米大統領に就任する。

 トランプ政権が標榜する、孤立主義、分断主義、排外主義、大衆迎合主義などの世界戦略、いわゆる「トランプポノミクス」が、2017年以降、米国社会と世界情勢をどのように変質させるかが注目を集めている。

 トランプポノミクスは、アンチ・オバマの財界主導経済や医療政策から、親ロシア政策によるシリア停戦、中国への牽制外交、日米安保の修正化、反TPPや高関税課税による保護貿易、異民族の排斥、反環境まで、予測不能の複合的な要因が混在しているかに見える。

 2017年以降、米国単独覇権の崩壊と世界の多極化が強まる状況がある。さまざまなリスクを抱えたトランプポノミクスの不確かな未来に懸念は拭えない。そこで今回は、トランプ政権によって「米国の医療制度はどう変わるのか」を冷静に考察してみよう。

オバマケア」とは何だったのか?

 米国の医療は自由診療が基本であるため、医療費が高額になることから、民間医療保険に加入している人が多い。だが、国民の6人に1人(約17%)は、保険料の支払いが困難なため、メディケア(高齢者向け公的医療保険)にも、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)にも加入できない中・低所得者だ。

 医療保険に加入できないので、病状が悪化するまで医療を受けられない。その帰結として、過剰な医療支出が累積し増大化した。このような苦しいジレンマの解決に挑んだのがバラク・オバマ大統領だ。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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