これからの季節は、1年で最も紫外線にさらされる機会が多い時期。紫外線は、メラニンの生成を促しシミの原因となるほか、細胞から元気を奪い去ってしまうため“老けこみ”の原因にもなるため、女性にとっては避けたいもの。


そこで今回、アンチエイジング成分として注目を受けており、若々しさと健康を保つ上で有用な長寿遺伝子の活性化や、血管内皮機能の改善が期待される素材「パセノール™」を独自開発した森永製菓の開発担当者である中橋かおりさんに、女性がこの時期特に関心を抱くであろう“どのように紫外線対策をするべきか”“老けこんで見える原因は何か”“パセノール™を効率よく摂取する方法”などについて、話を聞きました。

女性の大敵“紫外線”この時期できるエイジングケアは?


――そもそもなぜ紫外線がシミの原因になるのでしょうか?

「紫外線等の刺激を肌が受けると、体に対して毒性のある活性酸素が発生します。これに対して体の中では、活性酸素による肌の酸化を防ぐため表皮の最下層(基底層)でメラノサイトが活性化して、シミのもとになるメラニンを作ります。作られたメラニンが塊となり、肌表面に表出して黒ずんだシミとなります」

女性の大敵“紫外線”この時期できるエイジングケアは?


――普段からできる対策はありますか?

「紫外線は5月から増え始め、6月には真夏とほぼ同量になると言われています。普段から出来る対策として、日傘や日焼け止めクリーム、化粧品等で紫外線を防止・ケアがあります。しかし、完全に紫外線を防ぐのはなかなか難しいので、紫外線による肌の酸化を体の内側から予防し、修復するために、B2やB6などのビタミンB群、そして『ポリフェノール』を含む食品を意識して摂取しましょう。
『ポリフェノール』には、『活性酵素』を消去し、カラダの中からメラニンやサビから守る力がありますので、特に意識して摂取したいですね。特におススメなのがパッションフルーツです。パションフルーツの種子に豊富に含まれる、ポリフェノールの一種『ピセアタンノール』にはシミの原因となるメラニン合成を抑制する事が確認されていますし、更には出来てしまったメラニンの消去を促す効果のあるグルタチオンの増加も確認されており、シミの対策予防に積極的に摂取頂きたいフルーツです」

――南国の果実に、そのような成分が含まれている理由は?

「もともとパッションフルーツは健康と美容に大切なナイアシン、葉酸やビタミンCなども含む、魅力たっぷりのフルーツです。『ピセアタンノール』は元々、天然界でも貴重なポリフェノールで、“パッションフルーツの種”内の含有量は、ぶどう(果実)に比べて約7,300倍という多さであることを、森永製菓がつきとめました。皮や実よりも、小さな種子に多く含まれているというのも興味深いですね」

――シミのほか、肌の老化防止で気をつけなければならないことは?

「夏場は1年のうちでもっとも湿度が高いですが、実は乾燥肌によるトラブルを起こしやすいのです。夏は紫外線が強い上、外で活動する時間が長くなりがちなので、肌は常に攻撃を受け続けているような状態。
また、多量の汗をかくことから“洗いすぎ”や、室内のクーラーの効きすぎによる湿度の低下で乾燥しやすいんです。さらには、人間の身体は急激な温度変化を物理的ストレスとして受け取るため、屋外と屋内を行き来するたびにストレスを感じ、肌のバリア機能にダメージが及ぶことになります。肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下して“シワ”、“たるみ”の原因となり、肌の老化につながります。肌の老化につながると『見た目年齢』が実年齢を高めに見えてしまうようになります」

――なるほど。

「見た目年齢を一気に老けさせてしまう“たるみや“シワ”。その原因は肌の奥にあるコラーゲンが乾燥や紫外線、加齢等の影響で変質し、弾力を失ってしまったり、顔の筋肉そのものが衰えて皮膚を支えきれなくなることにあります。
ふっくらハリ肌を保つために欠かせないのがコラーゲン。『ピセアタンノール』はコラーゲンを作り出す繊維芽細胞に作用して、コラーゲンの産生量を増やす働きが確認されました。実際に実験でもたるみが減少したという結果が出ています。このことから、パセノール™はコラーゲンを作り出すのをサポートし、たるみの予防・改善への効果も期待できるといえます。また、加齢とともに増える「くすみ」。紫外線等の刺激がメラニンの生成を促進させシミをつくることも原因ですが、血管が年齢と共に硬くなって流れが悪くなる事も原因となります。
『ピセアタンノール』には血管を硬くする原因の一つである「脂質による血管へのダメージを軽減する」事や、血管を広げる筋肉に働きかけるNO(一酸化窒素)を増やす機能がある事が分かっております。つまり、血管を柔らかく広げて血流を促進し、結果、新陳代謝をアップさせ、透明感ある明るい肌へ導く効果が期待できます」

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――顔色が悪いと一気に老けて見えますから……要注意ですね。

「また、生きていくうえで欠かせない『酸素』ですが、カラダに取り込まれると、一部は『活性酵素』という物質に変化して老化のメカニズムの一つである、カラダの酸化(=サビ)を進行させ、シワやたるみ、悪玉コレステロールの原因となります。ポリフェノールには、この「活性酸素」を消去し、カラダを酸化(=サビ)から守る『抗酸化活性』があります。赤ワインに含まれるポリフェノール『レスベラトロール』は、カラダの酸化(=サビ)を防ぐ抗酸化活性の高さでも注目を集めてきました。パセノール™の有効成分『ピセアタンノール』はこの『レスベラトロール』とよく似た機能を持つポリフェノールです。
『レスベラトロール』と『ピセアタンノール』の抗酸化活性を比較したところ、『ピセアタンノール』の方が非常に高い抗酸化活性を持っている事が分かりました。『ピセアタンノール』を有効成分とするパセノール™もまた、高い抗酸化活性が備わっていると考えることができます。また、『ピセアタンノール』にはアンチエイジング効果や見た目年齢のわかさを左右する長寿(サーチュイン)遺伝子を活性化する機能が確認されています。これにより、細胞を元気にして肌を疲れから回復させる効果が期待できます」

――エイジングケアの素材として有効なポリフェノールですが、これをもつ植物の中で、なぜパッションフルーツに着目したのでしょうか?

「『ポリフェノール』は植物が虫や紫外線などのストレスにさらされたとき、その身を守るために産み出される防御成分。渡した詩のカラダの中でも、様々なダメージから防御してくれる頼もしい存在です。『ポリフェノール』といえば、“赤ワイン(ブドウ)”を想像する方が多いかと思いますが、実は5000種類以上あると言われています。
このなかで森永製菓が注目したのはパッションフルーツです。人々の美容・健康に役立つ素材の開発を続ける中、ある研究員が幼いころ住んでいたオーストラリアで良く食べていたというパッションフルーツに着目。皮、果肉、果汁などひとつひとつ研究していく中で種子の中に「ピセアタンノール」という特別なポリフェノールが豊富に含まれていることを発見したのです。アンチエイジング素材として注目されている赤ワインなどに含まれる「レスベラトロール」と構造がとてもよく似ていて、研究を進めていくうちに、『レスベラトロール』よりも優れた吸収力や作用が確認されました。また他の植物や果物よりピセタンノールが豊富に含まれている事を突き止めました、その量ブドウ(果実)の約7,300倍です」

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――具体的にピセアタンノールを取り入れる方法はありますか?

「ピセアタンノールを豊富に含むパッションフルーツの生果実はなかなか日本で流通しておらず、毎日、しかも種子まで食べてとるのは大変です。パッションフルーツを使用した食品やサプリメント等も流通していますので、それらを利用するのも良い方法かもしれません。特にパッションフルーツの種子を使った商品がおススメです」