0

小松政夫「親父さん――植木等のことが、好きで好きでたまらなかった」

2017年9月30日 17時00分 (2017年10月1日 20時41分 更新)
寝ていたお客さんを起して、さらにもう1台新車のハンコを押してもらいにです。ノルマで車を6台売るのに比べたら、親父さんを喜ばすために一生懸命考えることは、むしろ楽しくて仕方なかった。1週間に10時間ぐらいしか寝られない日々でしたけれど、それでも幸せでした。こういう付き人の生活を、10年ぐらい続けることになるのかなぁと漠然と思っていたら、3年10ヶ月で、親父さんはわたしに事務所を紹介してくれて、俳優としてひとりだちのお膳立てまでしてくれた。いまどきそんな人いますか? たぶん、いないだろうなぁ」

 植木等さんにつけてもらった名前で、50年以上、コメディアン、俳優として活躍してきた小松政夫さん。いまでは日本喜劇人協会の会長もつとめる業界の重鎮、名実ともに「小松の親分さん」となった。


「わたしも今年で75歳になりました。でもあと10年は、いや身体が動かなくなるまでは一線でやっていきたいと思っているんですよ。歳をとっても、台本も小道具も要らないひとり芝居ならできる。それが、1つの芸をとことん極めていく生き方だと思うんです」


こまつまさお/1942年、福岡県生まれ。俳優・コメディアン。64年に植木等の付き人兼運転手になり、『シャボン玉ホリデー』でデビュー。その後も伊東四朗との掛け合いによるコントなどで活躍し、数多くのバラエティ、ドラマにも出演している。2011年、日本喜劇人協会10代目会長に就任。


(「週刊文春」編集部)


注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメントするニャ!
※絵文字使えないニャ!

注目の商品