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カズオ・イシグロ氏の「コンテンツ争奪戦」スタート

2017年10月6日 19時30分 (2017年10月9日 15時47分 更新)

(C)Shutterstock


2017年のノーベル文学賞を、長崎市生まれでイギリス人小説家のカズオ・イシグロ氏が受賞した。


代表作のひとつ『わたしを離さないで』は、昨年1~3月期にTBSで連続ドラマとして放送された。主演した女優の綾瀬はるかは「受賞おめでとうございます。ドラマで主人公を演じさせていただいた『わたしを離さないで』は、わたしにとっても宝物です」と祝福のコメントを寄せた。


この作品は、臓器提供のために生まれた若者たちの人間模様が描かれている。「作品をより深く理解したい」という綾瀬の思いを知ったイシグロ氏が「ぜひロンドンへいらっしゃい」と呼び掛け、現地での対談も実現した。通訳を介して行われた対談は、2時間の予定を大幅に超える4時間にわたったという。


「この作品は、いくつかの企画会社が動いていて、来年の映画化作品の候補に急浮上しています。小説はイギリスでミリオンセラーになり、日本でも50万部を超えました。海外では2010年にすでに映画化されています」(映画ライター)


 



■ ミュージシャンに憧れていたことも


イシグロ氏は1954年に長崎市で日本人の両親のあいだに生まれた。漢字表記は『石黒一雄』だ。父親の仕事の関係で一家でイギリスへ移住した。大学時代は昨年のノーベル文学賞受賞者のボブ・ディランに憧れて、ミュージシャンを夢見ていたという。ソーシャルワーカーをしながら執筆活動を開始し、最初の長編『遠い山なみの光』(1982年)、第2作『浮世の画家』(1986年)は日本を舞台にしている。

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