10月2日に放送開始した、NHK連続ドラマ小説『わろてんか』(葵わかな主演)の雲行きが、早くも怪しくなってきた。

 初回は20.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で、前作『ひよっこ』の19.5%を大きく上回る好発進。

さらに第2話は21.3%、第3話は22.3%と上げていったものの、第4話で20.9%と降下すると、第5話で20.3%とさらに下げ、第6話では19.3%と初の大台割れ。第1週の平均は開始直後の高視聴率のおかげで、20.8%と上々だったが、その後が続かなかった。

 主人公である、京都の薬問屋「藤岡屋」の長女・藤岡てんを、第1週は子役の新井美羽が演じたが、第6話の終了間際から葵にチェンジし、第2週となる第7話から本格的に出演。だが、本来のヒロインである葵の登場とともに視聴率は急降下してしまった。第7話は17.7%で自己最低、第8話、第9話は、ともに19.7%で大台に届かず。第9話からは、てんの見合い相手・伊能役で、ただいま人気急上昇中の高橋一生が本格登場するも、20%の大台回復には至らなかった。


「第1週は視聴者も様子見します。『ひよっこ』の終盤の視聴率がよかったため、視聴習慣ができていましたから、1週目が高視聴率だったのは当然のなりゆき。その意味で、真価が問われるのは2週目以降となります。第2週で苦戦しているのは、第1週が思ったほど面白くないと判断した視聴者が多かったということでしょう。主に女性視聴者向けの“視聴率要員”である準主役・松坂桃李の出演シーンも、今のところ少ないですし……。逆に、てんの幼馴染役で濱田岳がやたら出てきますが、彼が視聴率に結びつくとは思えません。
葵のネームバリュー不足も響いていると思われます」(テレビ誌関係者)

 ただ、なんといっても朝ドラは半年間の長丁場で、スタートしたばかり。まだまだ挽回の機会はいくらでもある。やはり、今後のカギを握るのは、高橋と松坂のイケメン2人だろうか?
(田中七男)