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陸上選手の25%が「鉄欠乏性貧血」に! 日本陸連も警鐘を鳴らす「スポーツ貧血」の恐怖

2016年6月12日 23時14分 (2016年6月23日 17時12分 更新)

スポーツ貧血は女子の長距離選手に顕著Eduard Moldoveanu / Shutterstock.com

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 この4月、公益財団法人日本陸上競技連盟(日本陸連)は、栄養セミナー2016「陸上選手の貧血について考える」を東京都内で開催した。セミナーには中・高・大学の陸上指導者や管理栄養士など100人以上が参加。貧血の基礎的な知識や貧血の対処法から、予防法や改善法、鉄の過剰摂取まで、多種多彩な議論が交わされた。

 日本陸連が「貧血と鉄の過剰摂取の予防」に注目しているのはなぜか? 2009年、第64回国民体育大会の強化指定選手である中学生・高校生・成年170人のヘモグロビン値を測定したところ、その25.3%が鉄欠乏性貧血であることが判明している。

 血液中の赤血球は、鉄を含む酸素(ヘモグロビン)を全身に運ぶ役割がある。貧血は鉄を含む赤血球中のヘモグロビン濃度が低下する疾患だ。特にアスリートは、ヘモグロビンの生成に欠かせない鉄が不足する鉄欠乏性貧血(運動性溶血性貧血)を発症しやすい。

 2014年10月、米国オレゴン健康科学大学のデロウリィ博士は、雑誌「NEJM(The New England Journal of Medicine)」に、アスリートが鉄欠乏性貧血を引き起こすメカニズムを発表。また今年5月、英国ケンブリッジ紙は、食事制限によるカロリー不足、月経サイクルの異常、骨密度の低下が、女性アスリートの健康に多大な影響を与えると警鐘を鳴らしている。

鉄欠乏性貧血から鉄過剰症、ヘモクロマトーシスにつながる悪循環

 筋肉が増加する思春期や青年期などの時期は、鉄の必要量や発汗量が増える。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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