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乗り物酔い防止の「トラベルミン」で自殺未遂! 市販薬 70錠で死に至る中毒症状に

2017年9月30日 08時00分 (2017年10月12日 13時47分 更新)

画像は「トラベルミン」(エーザイ)のホームページより

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 その結果、女性には死因となる外傷は認められず、死体の血液より致死量の「ジフェンヒドラミン」が検出された。死因は急性ジフェンヒドラミン中毒であると結論づけられた。

 後日の警察の捜査で、この女性は近隣の薬局より「トラベルミン」を100錠以上、購入していたことが確認された。

急性トラベルミン(ジフェンヒドラミン)中毒とは?

 酔い止め防止の市販薬「トラベルミン」は、抗ヒスタミン作用を有する「ジフェンヒドラミン」と本誌の第36~38回にて報告したカフェインやテオフィリンと同じキサンチン誘導体の「ジプロフィリン」の合剤である。後者はテオフィリンよりも毒性が低いとされ、本剤の中毒症状は前者が主体を成す。

 ジフェンヒドラミンの中毒症状は、全身の発疹、眠気、倦怠感、頭重感、めまい、動悸、悪心、嘔吐、下痢などの多彩な症状を認め、重症例では、昏睡、呼吸困難、ショックに陥り、最悪のケースでは死に至ることもある。

 致死量は2,800mg以上(本剤70錠以上)。私が経験した症例では、20歳代女性が2,400mgを服用したことになるが、幸いにも救命できた。しかしながら、旭川医大の症例では、放置され、発見に至るまで長時間を要したため、死亡したものと思われた。

 本剤を大量服用した際には、出来るだけ早期に医療機関を受診し、胃洗浄や輸液などの適切な治療を受けることが是非とも必要であろう。

連載「恐ろしい危険ドラッグ中毒」バックナンバー

横山隆(よこやま・たかし)

小笠原クリニック札幌病院腎臓内科。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

コメント 1

  • 匿名さん 通報

    「本剤を大量服用した際には、出来るだけ早期に医療機関を受診し」ってあるけど、自殺志願者が飲むんだからこんな事書いてもしょうが無いだろ。典型的なバカ記事。

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