運用の効率化を考えていたらプライベートクラウドになった! (2) 注目を浴びるRunbook - 自動化のカギを握るテクノロジーと仮想化のツツキ方

2012年2月10日 08時13分
第一回目の記事では、筆者のプライベートクラウドという言葉との出会いや葛藤、そして新しい仮想化管理製品を使った簡易的なプライベートクラウド構築について述べた。

社内インフラにおいて、仮想マシンのサービス化だけでなく、ミドルウェアまでを意識した社内PaaS の実現が目の前に迫ってきている事を知っていただけたと思う。

そして、二回目の本記事では、仮想化を超えた自動化について一緒に考えてみたい。

仮想化の便利さは誰もが認めるところだが、社内システムを見渡した時、仮想化で実現できる効率化はあくまでも一部でしかない。

例えば、仮想マシンを自動的に作るために紙ベースの承認フローが回っていないだろうか? ストレージやネットワーク設定など、仮想マシンを作るための事前作業をその都度外に発注していないだろうか? 仮想マシンを自動的に作った後、管理者が1台1台ログオンをして社内ポリシーに合う形になるまで時間をかけて作業をしていないだろうか? ITシステムにはいろんなベンダーが絡み、エンジニアもITのレイヤーによって得意・不得意があるため、一言で自動化といってもそう簡単には実現できないと考えるのは普通だろう。

ただ、その考え方は過去のものとなりつつある。

それが、最近注目を浴びる Runbook Automation (Runbook) の登場である。

Runbookの世界は、ITプロセス オートメーションとか、ITプロセス オーケストレーションとも呼ばれ、ITの運用におけるマルチベンダーをまたいだ複雑な処理を、1つのプロセスとして定義し、それを自動化していくことが可能となる。

例えば、図1では、既に動いている仮想マシンからクローンを作成し、新しいアプリケーションなどが動作する別の仮想マシンを自動的に作成するというプロセスが表示されている。

この作業には、イベント管理(稼働監視)、サービスデスク(インシデント管理)、構成・構成変更管理、仮想化の管理、ストレージやネットワークなどの物理環境の管理など、さまざまなレイヤーで管理業務が発生している。

もしレイヤーごとに管理者がいたとしたら、何人が仮想マシンを作成する作業に従事しなければならないのだろう。

これでは、なんのための仮想化だろう? などという事になりかねない。

このような場面でRunbook を使えば、複数レイヤーのそれぞれの管理業務を1つのプロセスとしてつなぎ、自動実行できるようになるわけだ。

注: この記事は配信日から2週間以上経過した記事です。記事内容が現在の状況と異なる場合もありますのでご了承ください。

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