NICTなど、手術支援ロボット「da Vinci」の3D裸眼映像伝送実証実験を計画

2012年2月10日 09時49分
情報通信研究機構(NICT)と超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム普及促進部会立体映像伝送作業班(立体映像伝送作業班)は2月9日、米Intuitive Surgical製手術支援用ロボット「da Vinciサージカルシステム(ダヴィンチ)」(画像1)の3D手術映像を遠隔地に生中継し、裸眼3D映像として提示する遠隔医療の映像伝送実証実験を2012年2月15日(水)に行う予定であることを発表した。

この実験は、「ダヴィンチによる消化器外科手術」の3D裸眼ハイビジョンライブ映像を藤田保健衛生大学医学部(上部消化器外科、宇山一朗主任教授執刀)から徳島大学医学部(ヘルスバイオサイエンス研究部消化器・移植外科学、島田光生教授担当)へ、超高速インターネット衛星「WINDS(きずな)」(画像2)を介して、IP伝送をするという試み。

徳島大学医学部講義室には大型裸眼3Dモニタを設置し、国内有数のda Vinci手術件数を誇る宇山教授による高度な医療技術を、da Vinci手術技術の習得や研究を志向する医学関係者、研修医、医学生などが視聴供覧する形だ。

なお、藤田保健衛生大学は過去3年間でda Vinciを用いた一般消化器外科手術総数は200件を超え、おそらく国内最多の手術件数といわれている。

今回の実験に先立ち、NICTと立体映像伝送作業班は、2010年に開催された心臓手術の専門家に向けた相互学習・情報交換のための集会「CCT2010 Surgical」において、「きずな」を介して世界で初めて心臓外科手術の3Dハイビジョンの3Dライブ伝送実証実験を3D眼鏡ありで成功させており、医療現場での3Dの有用性を実証済みだ。

ただし、眼鏡なしでの3D裸眼映像を手術現場で求める声は強く、手術補助者やトレーニング術者への有効な手段として技術開発を行い、今回の実証実験に至った次第である。

da Vinciそのものはというと(画像3~6)。

手術支援用ロボットであることは多くの方がご存じかと思うが、日本国内には約40台が導入されており、今後もさらに台数が増えるものと見られている。

術者は、3D映像下で3本のアームを遠隔操作することで手術を行うことが可能な仕組みを持ち、一般消化器外科、胸部外科(心臓外科を除く)、泌尿器科、婦人科の各科にて内視鏡手術器具操作を支援することが可能だ。

なお、使用に関しては薬事法承認のトレーニングを受けることが条件となっている。

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