2種類の「知能」がある
まず、知能には、大きく分けて2つの種類があることが分かっています。
(1)流動性知能……新しいことを学習する知能、新しい場面への適応が要求される課題に対する知能のこと。30代がピークでその後緩やかに衰えて、60歳以降、急速に低下する。
(2)結晶性知能……判断力や理解力など、経験の蓄積によって磨かれていく知能。脳は、過去に蓄積された情報や記憶を結晶化させ、判断や決断を行っているため、これは60歳前後でもまだまだ鍛えることができ、老年期にいたるまで伸び続けていくと言われている。
まとめると、人間は歳を取るほど「何かを新しく始める」ことは難しくなっていくけれど、一度覚えたものについては忘れにくく、判断や理解を行う能力などは、年齢と共に磨かれていく……ということになります。
若々しくいるためは、「興味」や「感動」が不可欠!
しかし、これは残念ながら、高齢者全員に言えることではなく、年齢を重ねて、この「結晶化知能」が伸びていく人もいれば、伸びない人もいるそうです。では、どんな人が、知能が落ち、老け込んでしまうかと言うと、脳の「扁桃体」が機能低下してしまう人=つまり喜怒哀楽、興味や感動などの感性が鈍くなってしまう人が、加齢とともに、「記憶力」や「思考力」などが低下してしまうのだそうです。
詳しく説明すると、脳のなかの、「大脳新皮質(新しいことを記憶する)」や、「海馬(記憶を司る)」は、30代くらいから退化するスピードが早いのですが、「扁桃体(物事に対する興味や感動を司る)」は、早い人でも機能低下が始まるのは50代から、と比較的遅いそうです。この「扁桃体」をなるべく老け込ませないことが、若々しくいられる秘訣。…


