友達に「そんな男、やめなよ!」と言われたとき、考えたい4つのポイント

恋愛がうまくいっていない。彼氏に悪い意味で振り回されているようだ。そんな話を聞くと、女性は大体「そんな男やめちゃいなよ!」とアドバイスをしますよね。親身に思うからこその意見ですし、不安でつらい状況だと、そうした言葉に慰められる部分も大きいものですが、あまりうのみにしすぎていると、それによって余計に恋愛がうまくいかなくなる例も見られます。そこで本日は、恋愛相談で友達に「そんな男やめなよ!」と反対されたときに、一度考えてみるといいポイントをご紹介します。

目次

(1)その恋話は、「自分フィルター」で歪曲しているかも?


まず覚えておきたいのは、その恋愛について友人に説明しているのは、最も主観的な“自分”だということ。実際に起きた出来事や発言をすべて伝えるのは無理なので、友達には、一部の“断片”をチョイスして話すことになります。しかし、自分の心にはどうしても「真実はこうあってほしい(ほしくない)」という気持ちがあるため、友達に話す内容のチョイスも、その内容自体にも主観が入り、歪曲してしまいがちです。

つまり、友達というのはこちらの“フィルター”のかかった偏った情報しか知り得ないため、誤ったアドバイスをしてしまう可能性もある。本当に有意義なアドバイスが欲しいならば、相当な客観性を心がけ、他人事を話すくらいの意識を持って、事実だけを伝えるようにしましょう。

(2)恋心を抑えて会ってみると、自分で違和感に気づけるかも?


また、「うまくいかないその恋愛をやめたほうがいいか」について直接判断できるのは、究極のところ、自分だけ。友達に相談する前に一度、自分の感情を徹底的に抑えて会ってみるのもおすすめです。一般的にデートの最中は、「楽しい、幸せ」「私のこと好きなのか不安だな」など、自分の感情に夢中になってしまいがちですが、そうしていると相手の姿は見えてきにくいです。恋心をぐっと抑え、努めて冷静に接してみると、彼の発言やこちらへの態度に何らかの違和感に気付けることもあります。冷静に、かつ五感を研ぎ澄ませて、彼に会ってみましょう。

(3)話すより、“見て”もらうほうが的確かも?


また、友達にアドバイスをもらうならば、間接的に話すより、2人でいる姿を見てもらったほうが早い場合もあります。散々、悪口を聞かされていた友達の彼に会ってみたところ、全然悪い人ではなく、「少し言葉足らずだけど、いい彼じゃない」「大事にしてもらっているように見えるよ」というアドバイスに変わった、なんてケースも実際に知っています。また、親友が彼といる姿を偶然見かけて少し話したところ、その様子がどうもおかしかったので後で指摘したところ、その不安が的中した、という友人の話も聞いたことがあります。

ことわざにもある通り、“百聞は一見にしかず”。自分だけでは判断に迷うとき、彼のいないところで彼について「話す」よりも、彼や2人でいるところを直接「見て」もらったほうが、的確な意見をもらいやすいかもしれません。

(4)真実は、彼本人に聞いてみるしかない!


最後は最終手段。どうしても知りたいことや分からないことがあるならば、彼本人に聞いてみることも大切です。本人や友人がどんなにあれこれ推測で考えてみても、「彼の本心」や「本当に考えていること」は、究極的には彼本人にしかわかりません。勇気を出して聞いてみると、案外、簡単に真実が知れることも少なくないと思います。

「でも、ずるい男性の場合、本人に聞いたら嘘をついたり、うまく丸め込まれたりしそう」などと考える人もいるかもしれませんが、そもそも相手の発言を信じられなくなっている時点で、その恋愛はかなり危機的状況かも。それに、こちらが真剣に聞いても、向き合ってさえくれないのであれば、それはやはり、“やめたほうがいい”相手なのかも。付き合いを考え直したほうが、自分のためかもしれません。

悩みの多い、うまくいかない恋愛において、友達の意見は本当に有難いものですし、実際に有意義な展開を生むこともたくさんあります。ですが、最終的に自分の人生の舵を取らなくてはならないのは、やはり自分。幸せを願ってくれる友達のパワーは存分にもらいつつ、自分の心と頭でもしっかり考え、「私はこうするんだ!」と決断していける女性でありたいですよね。いつも友達のアドバイスに頼りがちで、でもなかなか恋愛がうまくいかない、なんてときには、ぜひこんなことも思い出してみてください。
(外山ゆひら)

この記事を書いたライター

外山ゆひら
対人関係、心や生き方に関する記事執筆が中心のフリーランスライター。読売新聞が運営する「発言小町」の相談コラムや、「恋活小町」を担当する。文芸、カルチャー、エンターテイメント方面を日々ウォッチしている。

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