別れたいのに別れられないのはなぜ? あなたの人生をダメにしていること

別れたいのに別れられない……。恋人と別れたいのになかなか別れられない人って多いですよね? きっとそこにはいろいろな理由があるのでしょう。でも、ズルズル付き合ってもいいことなどないというのだってわかっているはず。それなのに別れられないのはなぜでしょうか? 
そこにはコンコルド効果、という心理作用が働いているからかもしれません。そのメカニズムを知れば、きっぱり別れられるはず。

目次

別れたいのに別れられない、そのメカニズム「コンコルド効果」とは?


世界初の超音速旅客機「コンコルド」を開発しようとして、莫大な研究費や製作費を投入。しかしさまざまな問題があり、最終的には開発が中止となりました。ところが途中、かかった資金や時間、労力を考えるとなかなか中止が決定できず、ますます赤字を叩き出してしまったのです。
時間やお金などを投資して頑張れば頑張るほど、無駄にしたくないと思ってしまいます。そうなると、なかなかやめることができませんよね? この心理作用を、コンコルドの開発失敗になぞらえて「コンコルド効果」と呼びます。

別れたくても別れられないのも同じ


別れたくても別れられないのには、いろいろと理由があるでしょう。でもほとんどの場合、このコンコルド効果が働いているのではないでしょうか? 「これだけ愛したのに」「これだけ尽くしたのに」という時間や労力、気持ち。もちろん恋人にたくさんお金を使った人もいるでしょうし、「ここまで我慢してきたのに」という悔し紛れもあるかもしれません。それを無駄にしたくないと思うと、別れられなくなるのです。

たとえば人気のお店に足を運び、行列ができています。このお店が家の近所だったり、まだ並んだばかりなら、「やっぱりやめておくか」と並ぶのをやめることは簡単。でも、もしわざわざ他府県からやってきて、しかも1時間以上並んでいるとなると、なかなか列を抜ける気にはならないですよね? 「ここまできたのだから」と、並び続けるはずです。
これと同じで、交際期間が長くなるほど、別れたくても別れられなくなります。特に女性は、一番年ごろの時期や適齢期をその恋人に捧げてきたのなら、ここで独り身になるのはなかなかのリスク。「もう少し頑張れば、結婚話が進むかもしれない」と、ズルズル交際を続けてしまうのです。

別れたくても別れられない……コンコルド効果から抜け出すには


過ぎてしまった時間や使ったお金が、戻ってくることはないと思ってください。コンコルドの開発も、どこまでも続けていたなら巨額の赤字が追加されたでしょう。これ以上、マイナスを増やさないためにも、どこかで見切るしかないのです。別れたいと思っている時点で、恋人はもうあなたにとって魅力的ではないということ。それを忘れてはいけません。

別れる決心をするためのチェックリスト



・「生まれ変わっても、またこの人と付き合いたいか?」と、自問自答してみましょう。付き合いたくないと思うなら、今すぐ別れたほうが賢明です。
・自分の人生の目標を立ててみましょう。それを逆算していくと、この恋人と何年後にはどんな形になっているのが理想でしょうか。それが叶いそうですか? 叶いそうにないなら見切る時期です。
・期限を決めてみましょう。ギャンブルで言うところの「損切」も、たとえばパチンコなら「1万円以上は使わない」とか、「あと30分で出なかったらやめる」など決めておくと、痛みは少なくて済みます。恋人との関係も、「○○までに恋人がこの部分を直してくれなかったら別れる」と決めましょう。恋人にそう宣言してしまうのも、さらに効果的です。あなたの覚悟が決まります。「ここまで我慢したのに」という気持ちは捨てましょう。

ものごとにしがみついていると、なかなか冷静な判断ができなくなります。あなたの求めているものは何なのか、確認してくださいね。その恋人と一緒になることなのでしょうか。「自分が幸せになること」なら、相手はその人でなくても叶えられることのはずですよ。
(鈴木ナナ)

この記事を書いたライター

鈴木ナナ
関西在住のフリーライター。お酒と食べ歩き、人間観察が好き。心理カウンセラーの資格を有し、夜な夜な面白い人を探しに街へ繰り出すのが趣味。食べログ京都マスター。日本最大級の京都グルメインスタアカウント「KYOTO STYLE」アンバサダー。

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