深い意味はない!? 男がなんの意識もせずにやっている“女を落とすテク”

「えっ、彼、あんなことまでしておいて、私のこと好きじゃなかったの!?」
「あの時のアレは何だったの?」

……女性が恋愛のシーンにおいて「男を落とすテク」だとか「気になる異性を振り向かせる方法」なんてものを使う場合は計算して行っているもの。
男だって女に対してその手の「女を引き寄せるワザ」を使うことがある。
だが、女の場合と違い非常に厄介なのは、男たちはほとんどの場合「無意識のうち」……つまり「ワザとじゃないけど」いつの間にか女を振りまわしているのである。

今回は「男が女に対して意識せずに行っている落としテク」を紹介するので、あとになって「アレって私の勘違いだったの?」と嘆かないでほしい。

目次

頻繁なボディタッチ


「男友達のEは、なにかにかこつけてやたら触ってくる男……。なんかチャラ男なのかと疑ってたけど、よ~く観察してみると飲み会とか他の女子がいる場でも『マジかよ~ハハハ!』なんて笑いながら腕や肩に触れるのは私にだけ!! 最初は『馴れ馴れしいなあ~』なんて思っていたけど、決して彼のことをキライじゃなかったから、次第に意識するように……。“彼と付き合ったらどんなふうになるんだろうなぁ”なんて想像してたら、ある日彼から結婚式の招待状が届いて大ショック。好きでもないなら簡単に触ってくるな~!!」(30代・生花業)

――ボディタッチに弱いのはなにも男だけではない。女だって生理的にムリな男性や嫌悪感を抱いている男性でなければ“触れられる”ことによってそれまでなんとも思っていなかった異性を恋愛守備範囲として考えてしまうものなのである。頭ポンポンや腕や肩を引き寄せられて少しでもドキッとしない女性などいない。
だが、女であれば誰もが知っているように、男は好きでもない女性と寝られるもの。彼らにとっては「キライじゃない女」に触れるくらい朝飯前なのだ。
「他の女性には全く触れない」「私だけにタッチしてくる」なんて場合も、単にあなたが「触りやすい女」か「怒らなさそうな女」であったというだけ。男性のボディタッチほど信用できないものはない、と肝に銘じておくべし。

いろいろと調べて教えてくれる


「同僚のHくんは普段ぶっきら棒だけど、実はとっても親切……。『この取引先のビルってすごく入り組んだところにあるけど、どういけばいいの~!?』なんてしょっちゅうパニックになる方向音痴な私に代わって、『あ、乗り換えはこうで、道順はこうで~』なんてササッとパソコンやスマホで調べてくれたり、地図をプリントアウトしてくれたり、内容をメールで送信してくれたり……。そんな頼もしい彼にだんだんひかれてゆき、ある日思い切ってデートに誘ってみたら『……ごめん、悪いけど女性として見たことはなかった』だって!! え? だったらどうしてあんなに優しくしてくれたの!? 同じ職場だけに超いたたまれない……」(20代・営業)

――あなたの周りにもこんな男性はいないだろうか? 電車の接続方法や時刻等を調べてくれたり、「今日お昼、なんにしよかなぁ」「飲み会の幹事頼まれちゃった~」なんて言ってると「ココはどう?」なんておいしいお店の場所を教えてくれたり……。
けれど残念ながら彼の親切はあなたへの愛ではない。男性はただ単にPCやスマホ検索することが好きだったり、人にモノを教えるのが好きなことも多い。
その優しさは“デキる俺”“情報通な俺”という自己顕示欲であって、対象はあなたでなくても誰でもいいことを忘れないようにしよう。

不意打ちのキス!


「飲み会の帰り、私を駅まで送ってくれた男性に突然抱きしめられ、キスされた。ホント不意打ちだったからものすごーく驚いた。意外な出来事にあ然としその場に立ち尽くす私に、彼は笑顔で『楽しかったね、おやすみ♪』って……。私はそれから何日もひとりでもんもん。“あれはいったいどういう意味?”“私のこと少しは好きってこと?”ってワケわかんなくなっちゃって……。いくら考えてもらちがあかないので、思い切って本人に聞いたら『あ~そんなこともあったかな? 俺、酔ってたし……。だから気にしないで~(笑)』ってめっちゃ軽い返事が。悩みまくって仕事も手につかなくなってた私がバカだった……」(30代・サービス)

――「いくらなんでもキスくらい好きな人とするもんでしょ?」などと思うのは女だけの話。キスやハグが習慣ではない、特に海外かぶれでもない日本人男性だって、「キスなんて減るもんじゃないし、タダのあいさつみたいなもんでしょ?」と考えていたりするもの。
世の中の男性が草食化したとはいえ、アルコールが入っていれば別。普段は気が小さい男性だって、お酒の力を借りれば肉食男子に変貌することもあるのだ。

男たちに惑わされないために……


「なんでこんなことするの?」
「なんであんなことしたの?」
「あれは一体なんだったの?」

……と女を悩ませる行動に対して、彼らをいくら責めたところでムダである。
男性には悪意もあざとさも、なんの計画性もなく“ただそうしただけ”なのだから……。
そう、彼らはノーテンキ状態で女を惑わせる

「こんなことしたら相手にどう思われるかな?」
「勘違いされたらマズイかな」という想像力が女より欠けている彼らは、後先考えずに「その場でそうしたかったから」安易な行動に出たのに過ぎないのだ。

あなたがのちのち泣きをみないためには、男性からどれだけ親切にされようが触れられようがキスされようが、「付き合おう!」ときちんと言葉に出して告げられる前の男の言動は一切信用しないことに限る。

「彼、私にこんなことしてるけど、好きだともなんとも言ってこないってことは“誰にでも”こうしてるんだよね」
……と思っておけば、あなたはあとで傷つかなくて済む。そして残念ながら、この手の女の勘は的中するものなのだ。

「彼女になって欲しい」と伝えてこない限り、思わせぶりな男の行動は「またやってるよ……」と受け流そう。
(神崎桃子)

この記事を書いたライター

神崎桃子
体験型恋愛コラムニストとして活動し、ヒット記事の数々生み出す。大手ポータルサイトにてコラムを連載中。男女のズレや生態、恋愛市場の時事問題を得意とし、文章セミナー、婚活セミナー講師も手がける。

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