好きな人の前で、自然な自分でいられないのは何故?

好きな人の前だと、どうしても不自然になっちゃう……

好きな人の前に出ると、無口になったり、必要以上にお喋りになったり、いつもとは違うキャラになってしまったり……。誰だって一度くらい、「好きな人の前で、平常心で行動できなかった」経験をお持ちなのではないでしょうか。

これは本能の成せる業で、人は好きな人を目の前にすると、自律神経の交感神経が活発になり、緊張と興奮が引き起こされてしまうのだそうです。「胸がドキドキする」というのも、そういった交感神経の影響のひとつ。緊張状態のとき、人は意思の命令を待たずに反応するという自己防衛のメカニズムがあるのだそう。

そんな風に「意思」とは関係なく、自律神経が勝手に動き出してしまうと、冷静に心身をコントロールができる状態ではなくなってしまいます。身体のほうは興奮状態で活動レベルが上がっているため、冷静ではない「思いつき」で突飛な行動をしてしまったり、周りから見ると変な行動をしてしまったりするのだそうです。

ギコちなくなり、変な人だと思われてしまい、恋に破れてしまった。特に思春期などは、「あのとき、彼女(彼)の前で普通に振る舞えたなら、叶ったかもしれない」なんて恋愛は多かったのではないでしょうか。「気になる異性に対しても、自然に自分を見せられる」ということは、恋愛の才能のひとつなのかもしれません。人はそういった苦い経験を経て、失敗から学び、不器用なりにも、徐々に「自然な自己開示」ができるように成長していくようです。

恋愛の始まりだけでなく、関係を続けていくにあたっても、なるべく自然な自分でいられたり、恋人にもきちんと自分の心の深い部分を開いていけるということは、とても重要なことです。『図解雑学 恋愛心理学(PHP書房/齋藤勇)』によると、「恋愛がうまくいかない人の中には、不適当な自己呈示をしている人がいる」と指摘している心理学者がいるそうです。

その学者は、孤独感の強い人の「自己開示」の仕方を調べ、孤独感をあまり感じていない人のそれと比較実験を行いました。同性または異性と会ったときの自己呈示について、72の話題のリストを渡し、どの項目を自己呈示するかを質問したそう。話題は自己呈示の浅いもの(今学期受講している講義など)から、深いもの(自分の性格で最も恥ずかしいと思うところなど)まで、様々なものでした。

その結果、孤独感を感じていない人は、男女とも、同性と話すときは、さほど親密でない話題の会話をし、異性に対して、より自分をさらけ出していた。

ライター情報

外山ゆひら

フリーライターです。対人関係、心や生き方に関する記事多め。悩み相談コラム「恋活小町」や作品レビューなども。文芸・カルチャー・エンタメ方面を日々ウォッチしてます
Twitter : @yuhira_tw

2010年4月12日 10時00分

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