前回の記事では急に不機嫌なる、突然黙りこむ女の話を書いた。「突然不機嫌になる女に対処できない男」……何か腑に落ちないことや気に入らないことがあり、女が急に口を開かなくなる。そこで男は「どうしたの?」と聞いてみる。「別に……」とか「何でもない」と女が答えれば、聞いた男はそれを鵜呑みにする。なんかおかしいゾ…と思ったとしても、相手が「何でもない」というならば何でもないのである。
仮に何かあったとしても男とっては突っ込む必要がないことないことである。だから無理には聞かない。「何んでもない」ということはつまり「ほっといて欲しい」「自分で考えたい」という意味に取られる。女の本音は「なんでもなくはない」し「放っておいてほしくない」。
しかも「わかってほしい」のだ。
しかし「何でもない」という言い方は、「アナタに話しても仕方がない」「言ってもしょうがない」とも受け取られてしまうこともある。せっかくこっちが心配して様子伺いしてるのに「何でもない」と言われたら……自分は必要ない、拒否されているのかと思われ、放置するしかなくなる。わかってほしいのに「何でもない」といってしまうのは相手を踏み込ませたくないこととして捉えられ誤解を招くこともある。
しかしホントにあまのじゃくで困ったものであるが、女のこの「何でもない」は何でもなくなどない。だいたい女が「何でもない……」という時は「なんかある時」なのである。
急に黙る、不機嫌になるのは何かを要求していることであり、相手に気にしてほしいと思っている行為である。
しかし厄介なのはその要求を、思いをわざわざ口に出したくない。
女心は複雑である。言わなくともわかってほしい。そしてそれを察してもらえないと、分かってくれないと落胆する。
例えば、誕生日やクリスマスプレゼントやまたは記念日、イベント……。男がそれを忘れていたものならひどく落ち込む。前もってこちらからは、「これが欲しい」「こうして欲しい」「何処何処に連れて行って」「この店に行きたい」などとは言わないけれど、男がそうしてくれること期待している。
いうなればわざと言わない事で“相手の自分への思い”を試しているのである。
そして自分が描いていたような記念日が過ごせなかったり、思っていたような店やプレゼントをもらえなかったらえらくガッカリする。望んでたものと全く違うものを男がセレクトしようものならムッとする。「こんなんじゃない」「私が思ってたのと違う……」女は自分が先に口に出さなくとも相手がそうしてくれることに悦びを見出し、それによって相手が自分を想ってくれている、ということを確認したいのである。…


