「プラシーボに人生を台無しにされた」、アルバム・ジャケットの少年がバンドを訴える

2012年6月27日 16時55分 (2012年7月9日 15時39分 更新)

赤いスウェットを着た少年の写真が印象的なUKのトリオ・バンド、プラシーボのデビュー・アルバム。その少年が「アルバム・ジャケットの所為で人生を無茶苦茶にされた」としてバンドを訴えることにしたという。

なんでもあのジャケ写真が原因で、クラスの人気者だった当時12歳のデヴィッド・フォックス君は学校中にいじめられるようになったらしく、あまりにも追い詰められた結果学校を一年休学、最終的には自主退学を余儀なくされたのだ。どんどんエスカレートし、一時はいじめっ子達が校門で待ち伏せしていたため、母親が登下校を車で送り迎えしなければならなかった程だったという。デヴィッドはその後シェフとして修行するも、28歳となった現在は無職だという。

「HMVへ言ってもヴァージン・メガストアへ行っても、どこにでもあの写真があった。地下鉄の駅の中にもオレの顔のデカイ広告があったよ」と、当時を振り返るデヴィッド。グラムで妖艶な雰囲気とキャッチーな楽曲で、当時UKシーンではかなりセンセーショナルなデビューを果たしたプラシーボのアルバムは、当時世界中のCDショップで目にすることが出来たのだった。ジャケのデヴィッドの写真もバンドの象徴的なイメージとなったのだが、まさかそれが原因でいじめられるとは思わなかっただろう。「学校の先生までオレを呼び出してあのジャケのことを訊いてきた」と言う。

現在まで5枚のアルバムをリリースし、通算1,000万枚ものセールスを誇るまでになったプラシーボも、当時はまさかこんな事態が起こるとは予測しなかっただろう。そもそもの写真も、プロの写真家である従兄弟が撮影したもので、当時デヴィッドの弟が亡くなったためロンドンのフォックス家を訪れた際に撮影したいくつもの写真の1つだった。その1か月後、「あの写真がロック・バンドのアルバム・ジャケットに使われることになったぞ。クールだろ?」とその従兄弟からの電話が来たのだそう。まさか誰もこんなことになるとは思ってもいなかったはずだが、誰が悪いわけでもなくこのような不幸な結果になってしまった。

来月デヴィッドはバンドに対し正式な訴訟を起こす予定だが、果たしてデヴィッドの納得がいく判決が下るのだろうか。

Photo:(C) Mark Allan / Globe Photos / Zeta Image

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