アメリカのセキュリティ専門家が、興味深い実験をして話題になっている。その実験とは、実在しない女性のプロフィールを使って個人情報を収集するというものだ。その結果、軍関係者や政府関連業者などを含む300人以上の情報を得ることに成功。
なかには写真のやり取りをしたり、就職話を持ちかけた者もいるという。この実験により、ネット上で簡単に他人に成りすますことができることが判明した。
実験はセキュリティ専門家のトーマス・ライアン氏が行ったもの。ライアン氏は『FaceBook』などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の研究を行っている。SNSで個人情報を集めることが可能か調査するために、架空の人物のプロフィールを使って情報収集に乗り出した。
彼が作り出した架空の人物はロビン・セージという25歳の女性。「名門私立高校を卒業」、「マサチューセッツ工科大学で学位を取得」、「テクノロジに興味あり」などの自己PRを作成した。そして『FaceBook』と『LinkedIn』の2つのSNSと、コミュニケーションサービス『Twitter』に登録したのだ。すると、すぐにフォロワーがどんどん増えていき、最終的に300人以上のコネクションを獲得したという。
ロビン・セージとつながりを持ったある人物は、会社の会議に呼び出そうとしたそうだ。また、ある大手企業の幹部は、ロビンを雇おうとアプローチしていた。彼女が架空の人物だとは、誰も気付かなかった。この実験結果を受けてライアン氏は、「(SNSなどのサービスで)相手が特定できない場合は、必要以上に親しくなることは危険だ」と注意を促している。
インターネット上で知り合った相手が、架空の人物かどうか判断することはとても難しい。その気になれば、誰にだって成りすますことができてしまう。ネット上で知り合った人と、親密になるのときは十分に注意しよう。
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