総務省は2010年7月6日、平成22年(2010年)版の情報通信白書を発表した(【発表ページ】)。日本国内のインターネットや携帯電話など、情報通信関連の各種調査結果を反映した白書で、同年4月27日に発表された【通信利用動向調査】のデータなどを盛り込んだ、同省の情報通信統計の集大成的レポート的なもの。今回は先に【自宅でネットを使わない、その理由】でチェックを入れた「自宅でインターネットを利用しない人たち」のうち、「インターネットそのものの未利用者」について、もう少し詳細を確認してみることにする。
先の記事でも取り上げたように、自宅にパソコン経由でのインターネット環境が無い人のうち、インターネットそのものを利用していない、利用経験が無い(全国民の19.0%が該当すると推定されている)人においては、その理由としてトップに「パソコンを持っていない・価格が高い」という金銭面での問題がしめているものの、第二位以降は「インターネットそのものに対する理解力不足(リテラシー不足)」が主な原因であることが分かる。
↑ 自宅でインターネットを利用しない理由(複数回答)(インターネットそのものの未利用者)(再録)
この「インターネットそのものに対するリテラシー不足」の項目について、年齢階層別に回答率を区分したのが次のグラフ。母数がやや少数のために所々で凸凹が生じているものの、概して「高齢者ほどリテラシー面での不安感が高い」ことがひと目で分かる結果となっている。
↑ 自宅でインターネットを利用しない理由(複数回答)(インターネット未利用者、一部項目抜粋)(年齢階層別)
特に諦め度の大きい右側2項目「きっと使いこなせない、使いきれない」「パソコンの使い方が分からない」において、高齢者の回答率がひときわ高くなっているのが見て取れる。要は多かれ少なかれ興味はあるものの、インターネットを理解できるような場・機会が無く、諦めている感が強い。逆にいえば適切な指南、環境整備さえ行われれば、この層がインターネットに触れる、利用を始める可能性は高い。
「情報通信白書」を見ると、「インターネット未利用者」が求めるブロードバンドサービス利用促進のための対策・支援策として、セキュリティ対策や利用周辺価格の低廉化と共に、「テレビなど、簡単な機器での利用」「パソコンやインターネットに関する無料説明会」などの項目が比較的高い値を示しているのが分かる。…


